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案里被告辞職へ 参院広島補選へ風雲急 自・立、擁立準備

2021/2/2 23:58

判決公判に出廷するため、東京地裁に入る案里被告(1月21日)

 大規模買収事件で東京地裁で有罪判決を受けた河井案里被告(47)が3日に参院議員の辞職願を提出する意向が明らかとなり、参院広島選挙区の補選が4月8日告示、25日投開票の日程で実施されると固まった。既に自民、立憲民主の両党県連は候補者の擁立に向けて動きだしており、2カ月余りの短期決戦へ号砲が鳴る。

 参院広島選挙区補選の時期を巡っては、自民党幹部が1月、4月25日投開票になるとの見通しを周辺に伝えたことが判明している。党県連は案里被告に代わって擁立する候補者の人選を水面下で進めており、今回の辞職で表だって準備をしていく環境が整う。

 党本部は2019年7月の参院選広島選挙区で、党県連の意向に反して案里被告を擁立した。党幹部は今回の補選では、党県連が推す候補者を全面支援する考えを示している。国政で連立を組み、衆院広島3区では擁立を譲らない公明党も、補選では自民党に協力する考えを党県本部幹部が明かしている。

 最大野党の立憲民主党は、補選があれば、原則として公認候補者を立てる方針を確認済み。党県連関係者によると、立候補を検討する人物も確認しているという。政治とカネの問題を最大の争点に位置付けて支援を広げる考えだ。

 参院広島選挙区補選は、菅義偉首相にとって初の国政選挙となり得る衆院北海道2区と参院長野選挙区の両補選と同じ日程となる。

 自民党は、衆院北海道2区補選では候補者を立てない「不戦敗」を決め、参院長野選挙区補選では苦戦が見込まれているとされる。参院広島選挙区補選を与野党のどちらが制するかはその後の政局を大きく左右するほか、年内にある衆院選の行方にも影響しそうだ。

 案里被告は検察当局に20年6月18日に克行被告とともに逮捕された。同年10月に保釈後は一度も国会に出席しなかった。一方、給与に当たる歳費103万5200円、文書通信交通滞在費100万円を毎月受け取り続け、逮捕後に支払われたのは総額2103万2005円に上る。広島県の有権者からは早期の辞職を求める声が相次いでいた。


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