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杉原尾道市議の資質を問う声相次ぐ 現金説明、供述調書と議会で食い違い

2021/2/3 23:14
杉原孝一郎尾道市議

杉原孝一郎尾道市議

 大規模買収事件で公選法違反罪に問われた河井克行被告の3日の公判で、杉原孝一郎尾道市議(78)が受け取った30万円を夫婦でラグビー観戦をした際に食事などで使った、との供述調書が読み上げられた。市議会に説明していた「3日後に返却した」という内容とは大きく異なり、同僚議員や有権者からは議員の資質を問う声が相次いだ。

 「調書が事実なら議会にうその説明をしたことになる」。尾道市議会の福原謙二議長は語気を強めた。杉原市議は、克行被告との面会後に現金が入った封筒に気付いたと説明していた。福原議長は「封筒を差し出された時点で金と気付いていたならまるで意味が違う。まして使っていたとなれば重大だ」と述べた。近く会派代表者会議を開き、対応を協議する。調書と食い違う点の説明を求めるという。

 現金の詳しい返却経緯の説明を繰り返し求めていた檀上正光市議は「主張が二転三転し、信用できない。何が真実なのか話してほしい」と求めた。尾道市因島重井町の会社員男性(62)は「まずいと思ったらその場で確認してすぐ返せばいい。潔く議員を辞めるべきではないか」と憤る。

 杉原市議は昨年6月、市議会の会派代表たちに「現金受領は事実無根」としていたが、7月になって「現金を一方的に渡された」と福原議長に伝えた。受領した金額や返却した経緯については「公判になれば分かる」と明らかにしていなかった。

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後援会員ら供述調書<5>ねじこまれる渡し方なので、選挙違反の悪い金と分かりました

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