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【詳報・克行被告第36回公判】後援会員ら供述調書<2>18年の水害の際に恩義を感じていました

2021/2/4 1:59

 ■後援会員D

 19年4月下旬、投票、選挙運動の趣旨で30万円をもらいました。河井先生との関係は、河井先生は(元衆院議員の)増原さんと争っていました。後援会長を務める広島市議も増原さんを応援していたので、私も増原さんを応援していました。増原さんは自民党に入党し、03年から小選挙区と比例のコスタリカ方式で、選挙区で対決することはなくなりました。コスタリカの衆院選では増原さんと克行さんの双方を応援するようにしていました。

 (19年)7月の参院選では溝手さんを応援していました。広島市議がお世話になっている(元参院議員の)溝手(顕正)さんを応援していました。一方、克行さんは18年の水害の際に恩義を感じていました。恩義に報いるために案里さんを支援しようと思っていました。克行さんはいろいろと動いてくれる。案里さんも一定程度応援して10のうち6は溝手、4は案里さんを応援していました。両方が当選できると思っていました。

 河井さんが来た状況を話します。(19年)4月7日の(市議選)投開票の数日後、同月中旬ごろ、日中に田んぼで農作業をしていると、妻が「河井先生がいらっしゃった」と声をかけてきました。母屋の近くに立っておられました。その場で応対することになり、椅子に座って反対側に河井先生が立っていました。「(広島市議の)当選おめでとうございます、よかったですね」と言われました。後援会長をしているので「おかげさまです、当選することができました」と言いました。すると「あなたが頑張ったからですね」と言われました。私は「市議の体調が悪かったから難しかった」と言いました。すると、克行さんがジャケットから白い封筒を取り出して「経費がかかったでしょう、気持ちじゃけ」と差し出してきました。経費というのでお金が入っていると分かりました。選挙違反、河井先生自身の話もなく、領収書、実費を精算することもなかった。市議の後援会長として受け取る理由はなく、経費というのは単なる名目。案里さんの投票、報酬の趣旨と思いました。「経費もかかっていますが、自分持ちなので。あなたからもらうことはない。選挙は無事終わりました。お返しします」と封筒を置きました。すると、「経費がかかったじゃろう。気持ちじゃけ」と再度差し出してきました。「そういうことをしてもらうことはないけ、お返しします」と言うと、「いや、わしの気持ちじゃけ、受け取ってくれ」というと、「お邪魔しました」と立ち上がられました。車に向かっている河井先生に追いついて肩に手をやり、「これは持って帰って下さい」といいました。すると無言のまま、肩を振り払うようにして車に乗り込んで帰られました。国会議員に強く言わず、顔をつぶすことはできず、断念してもらうことにしました。
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