地域ニュース

【詳報・克行被告第36回公判】後援会員ら供述調書<4>罪悪感が強まり、誰にも言えないと思いました

2021/2/4 1:59

 ■後援会員F

 19年6月、私の自宅で河井克行先生から妻の案里さんを参院選で当選させるため、投票や知り合いに投票をお願いする趣旨で現金5万円をもらいました。

 5万円をもらった日時は河井案里後援会結成の集いの日のことです。手帳の6月11日から16日のページに書かれています。この日、後援会結成の集いの日に河井先生は私の自宅にやってきたと思います。10日に秘書から連絡があり、11日に妻の手術があったので、翌12日17時30分ころで間違いありません。

 自宅の呼び鈴がなって玄関のドアを開けると、すぐ外に河井先生がスーツ姿でA4サイズの封筒を持っていました。「こんにちは」とあいさつをして、外では失礼なので「中にお入りください」と言うと、床のたたきの踏み台に腰掛けて座りました。私は左斜めにあぐらのように座りました。河井先生は「いつもお世話になります。案里をよろしくお願いします」と封筒を床の上に置きました。19年3月に参院選に立候補表明していたので、お願いの意味は案里さんが当選するように投票や向原に住む人に投票の呼びかけをする趣旨と思いました。封筒の中は、案里さんの参院選の書類でした。心の中では溝手さんを応援していたのですが、案里さんを一定は応援しようと思い「頑張ってください」と言うと、河井先生は「選挙が厳しいので」と苦戦していると話しました。すると、河井先生は「失礼します」と立ち上がり、ドアに向かって行き「入れておいたから、交通費にでも使ってください」と言いました。封筒には現金も入っていて、それをくれるつもりだと分かりました。交通費をくれる理由は何もなかった。領収書を求められることもなかった。実費精算もなかったです。交通費というのは受け取りやすいようにする名目で、河井先生の気持ちは案里さんの応援を頑張ってほしい、私に投票してもらい、住民に投票を呼び掛ける報酬の趣旨でくれようとしていると思いました。

 もらってはいけない、選挙違反になると分かっていたので、この封筒の中の現金は見てはおらず、1万円くらいと思いました。河井先生の衆院選の時も掲示板にポスターを張ったりして労力をかけていたので、もらってもいいという軽い気持ちでした。秘書なら断ることができましたが、河井先生に対しては強く拒絶できない、顔をつぶしてはいけないと思い「ありがとうございます」とお礼を言って、お見送りのため後を追いかけました。道路まで敷地内を歩き、河井先生が敷地外の道路に出て去って行くのを見送りしました。封筒の中を開けず、クローゼット内の棚に置きました。
(ここまで 1051文字/記事全文 2943文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧