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山口県周防大島 断水解消 40日ぶり 町全域送水 (2018年12月2日掲載)

2021/2/4 13:46
断水が解消され、40日ぶりに蛇口から出た水で手を洗う園児=山口県周防大島町西安下庄(撮影・山下悟史)

断水が解消され、40日ぶりに蛇口から出た水で手を洗う園児=山口県周防大島町西安下庄(撮影・山下悟史)

 大島大橋への貨物船衝突事故で断水が続いていた山口県周防大島町は1日、町全域への送水を再開した。約9千世帯に及んだ断水は事故発生の10月22日以来、40日ぶりに復旧し、住民は日常生活を取り戻した。橋の通行規制の解除後、初の休日と重なり、観光施設にも徐々に客足が戻った。

 この日、旧橘町の吉浦や秋、旧東和町の佐連や地家室、離島の情島など残る約1200世帯で復旧。西安下庄の宮ノ下保育園では園児が蛇口からの水に歓声を上げた。保育士長尾恵子さん(58)は「感染症予防に必死だった。今日からは安心」と喜んだ。道の駅サザンセトとうわは県外ナンバーなどでメイン駐車場がほぼ埋まった。周南市の会社員竹本有光さん(38)は「ようやく新鮮な大島ミカンを買えた」と喜んだ。

 島全域の断水は10月22日未明、対岸の柳井市を結ぶ大島大橋にマルタ船籍の貨物船が衝突し、橋敷設の水道管が破断して起きた。

 管理する柳井地域広域水道企業団は、県による橋の応急復旧工事と並行し、全域の使用量を賄える直径300ミリ管を敷設。11月27日に島の配水池へ送水を始めた。町は管の洗浄や水質検査を進め、翌28日から家庭への送水を順次再開した。

 椎木巧町長は「町民の皆さんには大変なご苦労を掛けたが、さまざまな人の協力で断水を解消できた。今後は産業復興や損害賠償など山積する課題にしっかり取り組みたい」と語った。

 県は来年4月末までに、橋の本復旧と、破断前と同じ450ミリ管の敷設を終える予定でいる。(余村泰樹、加田智之)

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