地域ニュース
赤れんが「旧亀山発電所」価値見直す動き 県道拡幅で取り壊し予定 広島
広島市安佐北区可部町の赤れんがの洋風建築物「旧亀山発電所」が市の県道拡幅工事に伴って取り壊される見込みとなり、歴史的な建造物としての価値を見直す動きが広がっている。一部の地域住民は、赤れんがの活用に向けて会員制交流サイト(SNS)で建物の魅力などを発信することを計画。建物の保存を求める声も出てきている。
旧亀山発電所は1912年に建設された太田川最初の水力発電所で総れんが造り。現在は所有する太田川漁協が事務所として使う。新たな市立安佐市民病院の来年春の開業を見据えた県道拡幅エリアに重なっているため、市は漁協に対して解体と事務所の移転を求めている。
住民有志が地域を取材して写真投稿サイトのインスタグラムで情報発信する「カベリズム」は、壊される可能性がある現状を踏まえ、地域の象徴的な建物として歴史や造りを取り上げる予定でいる。主要メンバーの一人である呉服店員入江允英(まさひで)さん(40)=同区可部=は「赤れんがの使い道が議論されないまま解体されるのはもったいない。問題提起したい」と話す。
今月1日には、かつて旧亀山発電所の近くに住んでいた同区の70代男性が取り壊し反対と、保存を訴える要望書を市に提出した。市が解体を求めている方針が明らかになって以降は、明治期建造のレトロな雰囲気の外観を写真に収めるために訪れる人が目立つ。
市教委や県教委もこれまで古い建築物の代表例として冊子などで紹介してきた。市は「太田川の発電事業の歴史を知る上でも貴重な建物」とする一方で、「道路の拡幅工事に向け、粛々と準備を進める」と漁協に解体を求める方針に変わりがないとする。
漁協の山中幸男組合長(74)は「愛着のある建物なので、赤れんがや窓などを使って何かを残したい。活用の議論を深めていく」と話している。(重田広志)
防府市の防府観光コンベンション協会は、今年の抱負を表す漢字1文字を会員制交流サイト(SNS)に投稿するよう呼び掛けるキャンペーン「ほうふでほうふ」を始めた。市の知名度を上げようと初めて企画した。14...
コンピューターなどの情報通信技術の変遷をたどる企画展が、山口市春日町の県立山口博物館で開かれている。日本で初めて導入された商用コンピューターの同機種や太平洋戦争時に海軍が使った無線機など約50点が並...
大正後期から昭和初期にかけて作られたとみられる幻灯機のスライドを尾道市長江の妙宣寺などが動画3本にまとめ、動画投稿サイトのユーチューブで公開した。当時の台本も見つかり、専門家は地方の幻灯文化を伝える...
日本五大稲荷の一つ、島根県津和野町の太皷谷稲成(たいこだにいなり)神社に、猫寺として知られる萩市の雲林寺とコラボしたキツネと猫のユニークな御朱印が登場した。同町と萩市を周遊してもらおうと、町観光協会...
広島県熊野町と三重県熊野市は3日、災害が起きた際に相互に応援する協定を結んだ。両市町は2019年11月に友好都市協定を結んでおり、災害時に物資の提供や職員の派遣などで協力できる関係を強化する。