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目や口の開閉でスマホ操作、小型装置の試作品完成 安田女子大の秋光さん

2021/2/5 17:08
開発した小型装置の試作品について説明する秋光さん

開発した小型装置の試作品について説明する秋光さん

 安田女子大(広島市安佐南区)造形デザイン学科3年の秋光晴(はる)さん(23)が、目や口の開閉をセンサーが感知してスマートフォンなどの機器を作動させる小型装置の試作品を完成させた。「体の不自由な人やお年寄りが楽に機器を扱えるよう、実用化への研究を続けたい」と意気込んでいる。

 約2ミリ四方の赤外線センサーをマスクの内側や眼鏡のつるに貼り付け、口を大きく開けたり強く目を閉じたりするとセンサーが感知。センサーと導線でつながる基板が近距離無線通信「ブルートゥース」で機器に信号を伝え、作動させる仕組み。基板は重さ10グラムほどで、ポケットなどに入れることができる。

 新型コロナウイルス禍の中、オンライン技術を使いこなせずに困っているお年寄りがいると知り、考案した。自身の名前とセンサーを「貼る」行為にちなみ、「ハルスイッチ」と命名。試作品ではスマホのカメラ機能を登録し、スマホ画面に触らなくても写真撮影できるようにしている。

 秋光さんは同学科の谷口和弘教授(47)=ロボット工学=のゼミに所属し、ユニバーサルデザインなどを研究する。谷口教授は「スマホ以外のさまざまな機器に応用可能な上、作動のきっかけとなる体の動きも多彩に展開できる」と秋光さんのアイデアを評価する。

 秋光さんは今後、装置の精度向上に努め、エアコンといった家電などの操作への応用も探る。「誰でも使いやすく、暮らしの困り事をなくせる装置の開発に取り組み続けたい」と話している。(木原由維) 

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