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せらふじ園の運営会社解散 花観光の先駆け、世羅高原農場に引き継ぐ

2021/2/5 23:21
せらふじ園で、町内の花観光の歩みを振り返る梶川さん(右)と吉宗代表

せらふじ園で、町内の花観光の歩みを振り返る梶川さん(右)と吉宗代表

 広島県世羅町での花観光の先駆けのフラワーパークせらふじ園(安田)の運営会社が解散し、事業を世羅高原農場(別迫)が引き継いだことが5日、分かった。従業員の高齢化に加え、昨年は新型コロナウイルスの影響で入園者数が激減。歴史を引き継ぎ、にぎわい復活を目指す。

 せらふじ園は1979年、社長だった梶川耕治さん(83)の父が約3ヘクタールの牧草地に藤棚を設けて開園。観光客を呼び込んで、隣接する果樹観光農園の退職者たちの雇用にもつなげる狙いだった。紫やピンクなど約千本のフジや遊具を備え、約20年前には4万人近い入園があったという。

 しかしフジの見頃は短く、近年は入園者数が低迷。昨年は新型コロナの影響で営業期間を短縮し約1500人にとどまった。収束は見通せず、60代以上のパート従業員数人の健康も考慮し、1月末の社員総会で解散を決めた。

 町商工会の仲介もあり、2016年に上津田の花農園を再生した実績もある高原農場が事業を引き継ぐことになった。

 せらふじ園から始まった花観光は、町を代表する観光に定着。町内の花農園は8施設に増え、年200万人を超える町への観光客数に大きく貢献している。梶川さんは「かつては近隣の地域単位の来園が多かったが、ニーズも変わった。施設を託せて良かった」と胸をなで下ろした。

 引き継ぐ高原農場はフジの樹勢などを確認し、今春の営業へ向け準備を急ぐ。吉宗誠也代表(44)は「歴史も感じてもらえる施設にしていきたい」と意気込む。(神下慶吾) 


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