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グリコと道の駅「赤来高原」協定、雪害時の食品確保 町も加わる

2021/2/7 22:02
液体ミルクなどを置く特設コーナーで説明する木村駅長

液体ミルクなどを置く特設コーナーで説明する木村駅長

 豪雪地帯の島根県飯南町の国道54号沿いにある道の駅「赤来高原」が、災害拠点の機能を強化するため、町、江崎グリコ(大阪市)と連携協定を結んだ。主に雪害の発生直後、ドライバーや避難所に行けなかった地元住民に、液体ミルクや非常食を提供する。大雪の続いた今冬は、54号で約4時間に及ぶ車の立ち往生が発生したばかり。避難所としても利用してもらう態勢を整える。

 道の駅と自治体、企業の3者が災害時に備えて協定を結ぶのは全国で初めて。道の駅で食品を店頭販売して消費しつつ、多めに置いて備蓄を兼ねる「ローリングストック」方式を採用。災害発生時には、町がグリコから大量に食品を買い取る仕組みも構築した。

 店頭に特設コーナーを設け、常温で乳幼児が飲むことができる液体ミルクを約120本置く。6カ月の賞味期限が近づけば、町が町内での乳児検診や母親学習などで使用して消費する。このほか長期保存ができるビスケットや、レトルト食品も備える。

 国道54号では、道の駅近くで標高約550メートルの赤名峠を含め、飯南町上赤名―三次市布野町横谷間の約2・5キロは、記録的な大雪時にタイヤチェーンの装着が義務付けられる規制区間に指定されている。今年1月、雲南市掛合町でトラックのスリップ事故をきっかけに、最大約4キロの渋滞が発生。事故処理中に降り続いた雪の影響で多くの車が動けなくなった。

 大雪のほかにも、2018年7月に発生した西日本豪雨では、山陽側の多くの交通網が遮断された影響で迂回(うかい)するトラックが道の駅を訪れたという。木村和子駅長(47)は全国「道の駅」女性駅長会の発起人の一人で、子育て中の親たちが訪れやすい道の駅整備を進めている。「赤ちゃん連れをはじめ多くの人が安心できる場所にしたい。災害時支援のモデルをつくり、全国に広めたい」と力を込める。(高橋良輔)


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