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山口「チョコレート市狙ってます」 商議所が看板や店舗マップ 目標は「うどん県」【ズームやまぐち】

2021/2/8 23:20
昨年11月に山口井筒屋であった第1弾のチョコPRイベント

昨年11月に山口井筒屋であった第1弾のチョコPRイベント

 山口市を「チョコレートの町」として盛り上げる取り組みが動き始めた。中心となるのは山口商工会議所。総務省の2018年家計調査で1世帯当たりの消費額が全国で1位となったことに着目した。目指すのは「うどん県」で知られる香川県だ。いかに活動を広げ、発信力を高めるかが鍵になる。

 14日のバレンタインデーに向け、フェアが本格化する百貨店の山口井筒屋(中市町)。ゴディバなど高級メーカーを含め46ブランドの品が並び、売れ行きは昨年の2割増の勢いという。営業第1部の竹本敦生部長は「昨秋からのキャンペーンの効果もあるようだ」と受け止める。

 キャンペーンは山口商議所が「チョコフロールやまぐち」と名付けて主導する。第1弾の催しは昨年11月、山口井筒屋であり、市内の洋菓子店など約20業者がチョコの関連商品を売った。新型コロナウイルスの影響で集客が鈍る中、3日間で約4千人を集める健闘ぶりだった。

 ▽SNSで話題に

 商議所は、JR新山口駅の南北自由通路に「チョコレート市狙ってます」との看板を置いた。会員制交流サイト(SNS)で話題になるなど、にぎわいづくりに一役買った。担当の春永亜由美さん(36)は「集客は予想以上。多くの人に私たちの思いが届いたのではないか」と手応えを感じる。

 商議所はチョコ関連商品を置く店を紹介する地図も作った。デザインは市内の漫画家山野りんりんさんが手掛け、かわいらしい猫のイラストをあしらった。参加店舗や新山口駅などに置いている。現在は42店が参加する。21年度は100店を目指して協力を呼び掛けている。

 目標とするモデルは香川県の「うどん県」だ。地域のブランド力を高め、交流人口を増やして地域経済を盛り上げようとしている。

 企画のきっかけは、総務省の家計調査だった。全国の主な52都市で山口市は18年に1世帯当たりのチョコへの支出額が2万9026円と全国平均の5倍でトップだった。19年は11位に落ちたが、20年は4位に再び浮上した。

 ただ、山口市でチョコがよく売れる理由は分かっていない。「さんざん調べたのですが…」と春永さん。県栄養士会の管理栄養士長井彩子さん(37)は、疲労回復やリラックス効果のあるテオブロミンが含まれていることから「デスクワークの人が多いことが原因ではないか」と推測する。動脈硬化を防ぐ効果があるとされるポリフェノールも豊富で、健康志向が高まる中、アピール効果はありそうだ。

 ▽新商品呼び掛け

 とはいえ、活動はまだ始まったばかり。多くの人や店を巻き込み、うねりを大きくしていく必要がある。今は参加が菓子関連の店に限られているため、商議所は他の飲食店も参加できるよう、カカオを使った商品の開発などを呼び掛けている。11月のイベントでは、カレー専門店がチョコを混ぜたカレーを販売した。

 これまでのイベントは女性の来場が多く、男性にも気軽に来てもらえるような催しも模索している。春永さんは「いつか全国からチョコ好きが集うチョコの町になるよう盛り上げていきたい」と展望を描く。(東聡海)


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