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道沿い斜面3748カ所、落石対策必要 16年の死亡事故受け島根県調査

2021/2/8 23:51
島根県邑南町の国道261号に設置された落石防護網(県道路維持課提供)

島根県邑南町の国道261号に設置された落石防護網(県道路維持課提供)

 島根県邑南町の県道で2016年にあった走行中の車に落石した死亡事故を受けた県の調査で、落石対策が必要な道路沿いの斜面が県内で計3700カ所以上あることが分かった。当初の想定の1・5倍に上り、県は道路防災計画を改定。対策工事を15年かけて進める一方、定期点検や監視を強める。

 県は、事故後の4年間で当初の想定の1・3倍に及ぶ6040カ所の斜面を調査。3748カ所で対策が必要と分かった。落下しやすい30センチ未満の石がある2688カ所について、本年度から15年かけて防護網・柵の整備を計画。うち災害時の緊急輸送道路に位置づけられる783カ所は優先的に工事を進め、10年をめどに完了を目指すとした。

 また、対策が必要とされる全ての斜面で、従来5年に1回だった定期検査を年1回に改め、必要に応じて緊急対策を実施する。これ以外に継続的な監視が必要とされた1626カ所も含め、計5千カ所以上のカルテを作成し、状況把握に努めるとした。

 30センチ以上の石がある斜面では、35年度以降に固定や接着などの対策を進める方針。県道路維持課は「国の防災・減災、国土強靱(きょうじん)化計画の配分次第で計画を前倒しできる可能性はある。スピード感をもって取り組みたい」としている。

 16年5月に邑南町で発生した落石事故では、広島市安佐南区の女性が運転する軽乗用車が巻き込まれ、助手席にいた娘で山口市の女子大生=当時(18)=が犠牲となった。(松本大典)

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