広島県PCR検査、対象住民は13地区6000人 広島市中区、全域で事業所も公募
広島県が19日に始める8千人規模のPCR検査の試行は、広島市中区の一部地域の住民と中区全域で公募する事業所の従業員を対象とする。無料。県は本格的な集中実施に備えて、予約から検査、結果の連絡など一連の流れをチェックする。
住民向けは中区の白島中町や基町、橋本町など13地区の6千人に受けてもらう。希望者は19〜21日の3日間で各日午前10時〜午後8時、会場である中区基町の旧市民球場跡地に行く。移動手段は車か徒歩で、車は跡地南側の1カ所で出入りする。車の場合は車内で検体の唾液を採取するドライブスルー方式となる。
事前に電話かインターネットでの予約が必要で、16日から受け付ける。先着順で、希望日や時間は予約状況によって調整する。
市薬剤師会(東区)の協力で、中区内の薬局で検査容器を受け取る仕組みも取り入れる。会場へ出向くのが難しい人を想定し、本人以外も会場に持参できる。
事業所向けは中区全域を対象に、16日から電話かネットで公募する。1事業所当たり30人以上が検査を受けるのが条件。県が事前に検査容器を送り、従業員が自ら唾液を採取する。検体は事業所がまとめ、県側が24〜26日に回収する。
住民向け、事業所向けともに、結果は検査の翌日をめどに陽性者だけに伝える。
また、22日から中区の中央新天地集会所と西区の県営広島西飛行場跡地のPCRセンターで、毎日先着500人の検査を新たに受け付ける。希望する市内全域の住民を対象とする。
今後、集中的な検査をするかどうかは、PCRセンターでの陽性率や直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数、感染経路が分からない感染者の割合などから総合的に判断するとしている。(新山創)
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