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【バスケットボール】選手さろん特別編 広島ドラゴンフライズ・田方慎哉コーチ(34)

2021/2/11 7:43
田方慎哉コーチ

田方慎哉コーチ

 ▽相手の映像 夜遅くまで分析

 ―コーチの仕事とは、どのようなものですか。

 監督が決断するために必要な材料を集めることが一番の仕事。週末に試合がある場合、木曜日までに対戦相手の直近4試合の映像を見るとともに、その相手が広島と特徴の似たチームとどう戦っているかを確認する。基本は2倍速で見て、ポイントになる場面はスローで再生する。報告書にまとめて堀田監督と話をする。

 監督は大きな方向性を決める仕事があるため、選手個人への技術指導もコーチの役割。イメージで言えば、どこのチームも監督は頑固な父ちゃん。僕らはそれを支える妻という感じかなと思う。

 ―2連戦の場合はどう準備するのですか。

 1日目はナイター、翌日がデーゲームの時は大変。2日目のミーティングで見せる(1試合目の)映像を深夜3時ごろまでつくる。ただ、僕がプレーするわけじゃないので寝なくても大丈夫。

 ―時間のかかる仕事ですが、オフはありますか。

 僕は4歳の娘と2歳の息子の父。仕事とプライベートの境目がなくなるので家に仕事を持ち込まず、子どもと過ごす。子どもは午後8時ごろに寝るので、それからクラブ事務所に行って分析する。子どもたちは寝る前に「お父さん頑張ってね。お休み」と言って寝室に行く。ちゃんと、夜遊びじゃないよ、仕事だよと教えている。

 ―うまく家庭と両立しているのですね。

 夕方に練習が終わったら真っすぐ帰って、子どもを風呂に入れるのが僕の役割。夕食を一緒にとって、歯磨きを終わらせてから家を出る。その時間も嫌いじゃない。

 ―どうリフレッシュしていますか。

 週2、3回、サウナに行く。新型コロナウイルスの流行前は、試合の前日に必ず行っていた。午後8時から仕事に出る時、「今日は風呂まで入ってくるから」と妻に伝える。友達には不思議がられるけど、妻は許してくれる。

 ―2014年に27歳で東京EXの監督を務めるなど、若い時から指導経験を積んでいます。

 中学時代に将来の目標を「指導者になる」と書いた。プロ選手になると書かず、夢がない子どもだったなと思う。福岡大に在学中、子どもの指導から始めた。

 苦労したのは年上の選手への接し方。例えば、練習や試合で「サボったな」と感じるプレーがあった時、そこで言わなければ若手にも言えない。今は年上が朝山さんだけなので、普段からコミュニケーションを取っている。

 ―なかなか勝てない苦しいシーズンになりました。

 自分がもっと何かやれたんじゃないかと考える。それは勝っていた昨季も同じだった。僕の仕事は、何かないかと考え続けることなんだと思う。(聞き手は矢野匡洋)

 たがた・しんや 1986年11月27日生まれ。宮崎市出身。宮崎工高、福岡大で選手として活躍。福岡大大学院を修了後、2013年から16年まで当時NBL2部の東京EXでコーチ、監督を務めた。福岡大の監督を経て、昨季から広島のコーチを務める。

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