コロナワクチン優先的接種111万9000人 広島県推計
2021/2/12 22:44
広島県内で新型コロナウイルスワクチンの接種を優先的に受けるのは111万9千人と県が推計していることが12日、分かった。県人口の4割に当たる。65歳以上の高齢者の接種が4月上旬に始まるのに合わせて、県は関連の相談に対応する電話窓口を設ける。
厚生労働省が示す優先順位の高い順にみた推計人数の内訳は、医師たち医療従事者が8万5千人▽2021年度中に65歳以上になる高齢者が81万6千人▽高齢者以外で慢性の呼吸器の病気や心臓病などの基礎疾患のある人が17万6千人▽高齢者施設などの従事者が4万2千人―となる。高齢者以外は、国の推計に基づいて県人口に一定の割合を掛けたという。
医療従事者を巡っては、国が安全性を調べる目的で2月中旬から先行接種に取り組む。全国100医療機関で同意を得た医師たちが対象で、県内では4医療機関が該当した。県はほかの医療機関について接種を担当。対象者のリストアップを始めており、3月中旬の接種開始を目指す。
医療従事者以外の接種の対象者には、住民票のある市町から接種券が届く。接種は無料。対象者は事前に予約をした上で、市町が設定した会場で受ける。高齢者は4月上旬の開始としているが、それ以外のスケジュールは未定。一般の人への接種はさらに後となるとされている。
県は4月までに開く電話相談窓口で、専門的な内容から不安まで幅広く対応する方針。県薬務課は「県民の不安を解消するよう、情報を速やかに出していく」としている。(宮野史康)
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