地域ニュース
出雲日御碕、「神の使い」に 灯台擬人化プロジェクト、ウェブで魅力発信
2021/2/12 22:59
全国各地の灯台を擬人化して魅力を発信する民間プロジェクト「燈(あかり)の守り人」で、島根半島の最西端の断崖にある出雲日御碕灯台(出雲市大社町)が第4弾として採用された。出雲神話にちなんだキャラクター「神の使い」が誕生し、ウェブ上で公開されている。
海面からの高さが63・3メートルと日本一を誇る同灯台にちなみ、「神の使い」は197センチの高身長。神職の服をまとい、古事記に登場するスサノオノミコトの終(つい)のすみかに住み、宍道湖名産しじみのみそ汁が好物という設定だ。
ウェブ上では「神の使い」や灯台のデータを写真付きで紹介。声優が「神の使い」に扮(ふん)して語る約15分間の音声ドラマも聴ける。
プロジェクトは、海と地域をつなぐ灯台を身近に感じてもらおうと、東京の企画会社などでつくる製作委員会が企画。日本財団「海と日本プロジェクト」と連携し昨年10月に始動した。
同灯台は1903年に設置され、国の登録有形文化財で観光スポットでもある。製作委は「日本一の高さの灯台。日本で数少ない参観ができる点も踏まえて選んだ」と説明。出雲観光協会は「若い世代にも魅力が伝わる」と喜ぶ。
製作委はこれまでに下関市の角島灯台など計3基を擬人化。角島灯台はフグのひれ酒が好きな「軍人」としてPRする。アニメやゲーム化も視野に入れているという。(寺本菜摘)
あなたにおすすめの記事
同じ日のニュースの記事
-
これが木原道路からの眺め、まず歩いて体感 開通1週間前イベント【動画】 [中国地方のニュース] (3/7)
-
デジタル技術でイノシシ害防げ 尾道で実験進む [中国地方のニュース] (3/7)
-
育った光産マツ、復興象徴 「奇跡の一本松」の陸前高田、再生支援の50本 [中国地方のニュース] (3/7)
-
通信制西高で最後の卒業式 「支え忘れない」 広島 [中国地方のニュース] (3/7)
-
ピアノの響き、850人魅了 広島で広響定演 [中国地方のニュース] (3/7)
全国各地の灯台を擬人化して魅力を発信する民間プロジェクト「燈(あかり)の守り人」で、島根半島の最西端の断崖にある出雲日御碕灯台(出雲市大社町)が第4弾として採用された。出雲神話にちなんだキャラクター...
広島県が広島市南区に所有する最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」で、県は12日、国による重要文化財(重文)の指定に向けた調査が必要との認識を初めて示した。文化財に詳しい建築の専門家の意見を...
広島なぎさ中(広島市佐伯区)に12日、生徒が自由に弾けるピアノが設置された。駅や街中にある「ストリートピアノ」が注目される中、音楽科の藤原譲治教諭(52)が発案。生徒たちは早速、思い思いの音色を校内...
郷土芸能「花田植(はなだうえ)」の飾り牛をモチーフにした広島県北広島町のイメージキャラクター「花田舞太郎(はなだもうたろう)」をテーマにした写真展が、同町有田の商業施設サンクスで開かれている。町の公...
江戸時代に広島を東西に貫いた「西国街道」の歴史を子どもたちに伝える出前授業が12日、広島市中区の袋町小であった。広島東、広島安芸の両ロータリークラブ(RC)と市民団体「まちなか西国街道推進協議会」が...