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ワクチン先行接種18日にも開始 中国地方14病院4200人希望

2021/2/16 23:20

 医療従事者向けに17日から全国で順次始まる新型コロナウイルスワクチンの先行接種。中国地方の5県では、厚生労働省から指定された14病院が対象で、早い所は18日にもスタートする。希望する職員を対象に実施し、少なくとも計4200人が受ける見通しだ。

 先行接種は副反応などを調査し、ワクチンの安全性を確かめる狙いがある。対象は国立病院機構などで、5県の内訳は、広島4▽山口4▽岡山2▽島根1▽鳥取3―の計14病院。来週中に始める所が多い。

 広島西医療センター(大竹市)では医師や看護師、事務員たち計472人が手を挙げた。全職員の8割を占め、担当者は「患者を守ることにつながるとの意識が高いようだ」と話す。

 今回、厚労省が使うのは米製薬大手ファイザー製のワクチン。一定の期間を空け、2回打つ必要がある。同センターはワクチンが届き次第、18日午後にも院内の講堂で1回目の接種をスタート。3月中に全員、2回目を打ち終える予定だ。

 副反応を警戒する声もある。下関医療センター(下関市)は「発熱などがあれば、通常業務に支障が出かねない」と懸念。同じ部署の職員が一斉に接種を受けることがないようスケジュールを調整するという。

 岡山医療センター(岡山市北区)は接種後の経過をみるため、一定時間は休息できるスペースを確保。岡山労災病院(南区)は、接種後に発熱した職員に48時間の自宅待機を求める。

 希望者の調査が終わっていない病院もある。現場からは「ワクチンの説明書さえ届いておらず、打つかどうか悩む人がいるのも仕方がない」「副反応の有無など、国は接種を受けた人の健康調査の状況をいち早く十分に伝えてほしい」などの声が上がる。

 厚労省は先行接種の終了後、他の医療従事者や高齢者への優先接種を始める方針。ある病院は「期日ばかり先に決まり、準備が追い付かない」とこぼした。(田中美千子、衣川圭)

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