地域ニュース
柳井市長選告示まで1ヵ月 現新対決、保守分裂で混戦
任期満了に伴う柳井市長選は2月21日の告示まであと1カ月。4選を目指す現職井原健太郎氏(46)と元会社員の新人下村太郎氏(38)がいずれも無所属で立候補を表明し、一騎打ちの公算が大きい。ともに自民党員で党県連が方針を決めていない中、保守分裂による混戦の様相を呈している。
両氏の事務所開きは「分裂」を印象付けた。井原氏側では、マイクを握った山本達也議長たち自民党系市議や立憲民主党、無所属の市議が顔をそろえた。下村氏側には別の自民党系市議が参加し、以後複数の同党系市議が足しげく通っている。
旧民主党出身の井原氏は2017年に自民党入り。市内の支部に属さず反発は根強いが、企業誘致や国道バイパスの事業着手など入党後の実績を評価する声もある。自民への推薦願を見送り幅広い支援を求める。
保守層の取り込みを狙う下村氏は、所属する党柳井支部に推薦願を提出した。井原市政が打ち出す複合図書館建設計画などに不満を持つ同党系市議は、立候補を表明する前から支援に回っている。
柳井支部は16日夜の役員会で、下村氏の推薦願の扱いを県連に委ねると決めた。井原氏を推す市議の1人は反発して離党届を提出。静観する市議もおり、足並みはそろわない。
地元代議士である岸信夫防衛相(衆院山口2区)の後援会は幹部の一部が下村氏側を支援するが、岸氏の事務所自体は自主投票を呼び掛け、組織だった動きには至っていない。
他党はどうか―。立憲民主党県連は20日の幹事会で自主投票を決めた。副幹事長の久冨海市議は「新型コロナウイルス対策などの継続のため井原氏を独自に支援する」と表明。連合山口も「良好な関係を築けている」と井原氏に推薦を出した。
連立政権を組む公明党の県本部は中立の構え。柳井支部長の三島好雄市議は「両者自民党だから片方に肩入れできない」と話す。独自候補を立てない共産党県東部地区委員会も自主投票の見込みだ。
地元の分裂選挙は、自民党員の候補同士が公認を巡ってもめた2年前の県議選にもつながる。ある関係者は「毎回まとまれず、関わればやけどする。政策論争に期待したい」と冷ややかに見ている。(堀晋也)
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