受領30万円の説明変遷、市議に辞職勧告 河井元法相事件で尾道市議会
2021/2/22 17:54
尾道市議会(定数28、欠員1)は22日、杉原孝一郎市議(78)が2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件を巡り、検察への供述と食い違う説明を市議会にしていたなどとして辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。
本会議で、加納康平市議が「相反する説明が何度も行われ、市議会の信用は大きく失墜している。市民への説明責任も一向に果たしていない」と提案理由を説明。福原謙二議長と本会議を欠席した杉原市議、退席した3人を除く22人で採決し賛成19人、反対3人で可決された。勧告に法的な拘束力はない。
杉原市議は19年7月、公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=から30万円を受領。事件が明るみに出た当初は受領を否定していたが20年9月、「自宅に置いてあることに気付き、3日後に返却した」と市議会に説明した。
ところが今月3日、検察が公判で読み上げた供述調書により、19年9月に妻と上京しラグビーワールドカップを観戦した際の食事代などに使ったことが明らかになった。市議会は公開の説明会への出席を求めたが、杉原市議は拒否した。
同事件を巡っては、呉市議会と江田島市議会が、いずれも現金を受領した議員に対して辞職勧告を決議している。(森田晃司)
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