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感染警戒、日常まだ遠く 広島県のコロナ集中対策終了

2021/2/22 22:51
2カ月ぶりに営業を再開したスポーツバーのレッドヘルメット=22日午後8時52分、広島市南区(撮影・田中慎二)

2カ月ぶりに営業を再開したスポーツバーのレッドヘルメット=22日午後8時52分、広島市南区(撮影・田中慎二)

 新型コロナウイルスの感染を抑え込む広島県の集中対策期間の終了から一夜明けた22日、要請を受けて休業や時短営業をしていた広島市内の飲食店の多くが通常通りの営業を再開した。ネオンの光が増えた繁華街ではマスク姿の人たちが行き交い、活気が戻りつつある。ただ感染が再び広がる懸念も根強く、時短を継続する店もあった。

 広島東洋カープの本拠地マツダスタジアム(南区)近くにあるスポーツバー「レッドヘルメット」は、約2カ月ぶりに営業を再開した。午後8時の開店後、常連客が早速訪れ、飛沫(ひまつ)を防ぐ仕切り板を置いたテーブルで飲酒を楽しんだ。オープン戦が始まる3月を控え、広報担当の近藤龍吉さん(44)は「広島の街が活気づく時期に再開できて本当に良かった。盛り上げていきたい」と声を弾ませていた。

 中四国地方最大の歓楽街である流川・薬研堀地区(中区)の日本料理「八雲流川店」も、ランチ営業を含めた完全休業を経て約2カ月ぶりに店を開けた。午前11時の開店時には個室全15部屋が予約で満席になった。橋本英士店長(43)は「やっとお客さまに会えて感謝の気持ちでいっぱい」と喜んだ。

 夜になると、同地区の人の往来は徐々に増えてきた。中区の会社員男性(53)は「ようやく店が開いたので、約2カ月ぶりに飲みに行く。ただ、密にならないように早く帰るようにしたい」と目当ての店に向かった。

 一方で依然として休業を続ける店もあった。同地区の飲食店の従業員男性(45)は「明かりは増えたが、人はまだまだ少ない。早く活気が戻ればいいが…」。帰宅中に地区の通りを歩いていた中区の会社員山形正広さん(56)は「全国でコロナ感染が収まるまでは、飲み会は控えようと思う」と話した。

 お好み焼き店「ちんちくりん」などを市内で10店営むケーツーエス(安佐南区)も慎重な姿勢だ。同地区の薬研堀本店の営業時間は通常の午前0時までに戻した。一方で、残る9店は午後9時までの時短か休業を続ける。岡本美紀広報課長(36)は「客がどれだけ戻るか見通せない。感染状況や来店客数の様子を見ながら、少しずつ通常営業に戻したい」と話した。(小川満久、森岡恭子、高本友子) 

【グラフ】広島県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況

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