日赤に6700万円賠償命令 脳手術後に死亡 広島高裁、一審を変更
2021/2/24 22:58
2013年に広島市東区の女性=当時(41)=が広島赤十字・原爆病院(中区)で脳動脈瘤(りゅう)の手術を受けた後に死亡したのは医療ミスが原因として、遺族5人が同病院を運営する日本赤十字社(東京)に計7540万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が24日、広島高裁であった。西井和徒裁判長は、遺族側の請求を棄却した一審広島地裁判決を変更し、医師の注意義務違反を認めて計6722万円の支払いを命じた。
女性は13年6月19日に動脈瘤破裂による軽度のくも膜下出血と診断され、同日に同病院でカテーテルによる血管内手術を受けた。脳の動脈内にできた瘤(こぶ)の中にコイルを詰め、血液が入らないようにして再破裂を防ぐ手法だったが、手術中に瘤が破裂してくも膜下出血を起こし、脳死状態となって12日後に死亡した。
西井裁判長は、コイルが瘤の内側を傷つけたり破ったりしないよう瘤内に外枠を作る工程で「医師に医療水準にもとる注意義務違反があった」とし「外枠形成が不十分な部分からコイルが穿孔(せんこう)することで破裂が起こったと推認するのが最も合理的」と判断。注意義務違反と女性の死亡に相当の因果関係があると認めた。
提訴は14年。19年2月の地裁判決は医師の注意義務違反を否定し、遺族側の訴えを棄却したため、遺族側が控訴していた。
判決後、原告の一人で父親の上瀬忠義さん(75)=中区=が中区で記者会見し「手術前に『2時間半で手術室から歩いて帰れる』と言われていたので納得いかなかった。頑張ってよかった」と話した。広島赤十字・原爆病院は「判決文を精査し、対応を協議する」とした。(山田英和)
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