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「個別」「集団」対応分かれる 65歳以上ワクチン接種で広島県内市町 供給見通せず困惑

2021/2/25 0:01

 65歳以上の高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチンについて、「個別接種」にするか「集団接種」にするか、広島県内23市町の対応が分かれている。それぞれ利点と課題があり「併用」を予定する市町も多い。ただワクチンの供給される時期や量が見通せず、各市町は「詳細を詰められない」と困惑する。

 24日、各市町の担当者に聞いた。地域の医療機関などでの個別接種を中心に準備を進めるのは7市町。公共施設などに集まってもらう集団接種を主体とするのは6市町。「併用」との回答は10市町に上った。

 個別接種を行う三次市の担当者は「よく知ったかかりつけ医などで受ける方が、住民も安心できる。慣れた設備の方が、医師が急なアレルギー反応に対応しやすい」と説明する。神石高原町も町内3施設の医療機関での接種を優先。集団接種に従事してもらう医師確保の難しさも判断の背景にあるという。高齢者はインフルエンザワクチンなどで、個別接種に慣れているとの意見もあった。

 一方で集団接種は、短期間に多くの対象者に接種できる利点がある。坂町は町民センターなど2カ所での接種を検討中。同センターで医師や看護師も参加して本番の流れを確認した。庄原市は本庁舎と6支所で集団接種する方針。ワクチンは1本を5、6人で使う必要があり、担当者は「開封後すぐに使い切らないといけないワクチンを無駄なく使える」とする。市域が広いため送迎も考えている。

 広島市は、集団と個別の双方の利点を生かし、住民が接種しやすい体制を目指す。集団接種は保健センターなどの公共施設のほか、商業施設の活用も検討している。ただ、ワクチンの供給量が少なくなりそうな状況。福山市の担当者は「供給量が限られると、個別の医療機関への分配が難しく、集団接種を先行することを考えないといけない」と打ち明ける。

 現時点では、各自治体は3月下旬に対象者へ接種券を送付する方向だ。ただ、国からの情報の少なさに戸惑いは広がる。「限られたワクチンを誰から使うのか、市町が決めると苦情が来そう」「住民の質問に答えられないのに、接種券の配布を始めてもいいのだろうか」などの声もあった。大崎上島町の担当者は「住民票はあるものの島外の家族と暮らす高齢者の接種の進め方が難しい」とした。(衣川圭、田中美千子) 


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