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【諦めない場所 西高閉校】<下>多様な級友、人生豊かに/「夢を追える環境」体現

2021/2/26 22:25

自宅で、西高の卒業証書を手に高校生活を振り返る山住さん(撮影・藤井康正)

 通信制の広島県立西高(広島市中区)が、広島都市圏の定時制と通信制の公立学校再編に伴い、3月末で閉校する。1948年に鯉城(りじょう)高通信教育部として開校以来、多様な経歴や背景を持つ生徒を受け入れ、学びを支え、送り出してきた。3月7日の卒業式・閉校式を前に、在校生や卒業生の思いをたどった。

 ▽山住英隆さん(70)=広島市安佐南区

 働き盛りの37歳で学び直しを始め、12年かけて2000年に広島県立西高(広島市中区)を卒業した。「仕事と勉強の両立は簡単ではなかったけれど、夢だった高校生活を送れた」。感謝の気持ちは今も尽きない。

 愛媛県西予市生まれ。地元の高校に進んだが1年で中退し、広島市の親族宅に住み込んで大工修業を始めた。母子家庭で家計が苦しかったからだ。「職場でもたまに学歴が話題になってね。高校卒業に憧れたよ」

 結婚して1男3女を授かり、大工仕事でも独立を果たした。上の子2人が高校生になった頃、高校に再挑戦すると決断。1988年、西高の前身の国泰寺高通信制に入った。

 当時の生徒は5人に1人が40歳以上だったという。子育て中の生徒も多く、校舎内に託児所があった。外国人、障害のある人、不登校経験者…。「いろいろな人と話して物事を多元的に考え、人生が豊かになった」と振り返る。
(ここまで 544文字/記事全文 1864文字)

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  • 西高の校門前で在学中と変わらない雰囲気を懐かしむ向井さん(撮影・藤井康正)
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