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原爆資料館、展示入れ替え 広島、60点27日から公開

2021/2/26 22:54
被爆死した動員学徒22人の制服、かばんなどの遺品計33点が並ぶ「8月6日の惨状」の展示(撮影・高橋洋史)

被爆死した動員学徒22人の制服、かばんなどの遺品計33点が並ぶ「8月6日の惨状」の展示(撮影・高橋洋史)

 広島市中区の原爆資料館は26日、本館で常設展示する原爆犠牲者の遺品の入れ替え作業を報道陣に公開した。2019年4月に本館がリニューアルオープンして以来、初めての大規模な入れ替えで、今回は約60点を交換した。27日から公開する。

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 建物疎開作業に動員されて被爆し、亡くなった生徒の遺品を多く展示する「8月6日の惨状」のコーナーでは初の入れ替え。焼け跡で家族が見つけた制服やかばん、防空頭巾など22人の遺品33点を並べた。

 さまざまな年代の犠牲者の遺品を遺影や家族の言葉とともに紹介する「魂の叫び」のコーナーでは、大やけどを負って亡くなった女性が身につけていた、ぼろぼろのモンペなど17人の25点を慎重に据えた。

 資料館は、遺品をはじめとする実物資料約2万点を収蔵。長期間の展示による劣化を防ぐとともに、できるだけ多くの資料を紹介するため、今後も定期的に入れ替えを行う。今回は24日から3日間臨時休館して作業した。

 落葉裕信学芸員は「本当は手元に置きたい遺品を資料館に寄贈した遺族の『こんなことを二度と起こしてほしくない』という思いを感じてほしい」と話している。(水川恭輔)


この記事の写真

  • ぼろぼろになった遺品を慎重に展示する学芸員
  • 原爆の体験者が描いた原画を並べる「絵筆に込めて」のコーナー。原爆投下後の「黒い雨」が描かれた6枚に入れ替わった
  • 遺品を展示場所に運ぶ学芸員
  • 展示ケースに遺品を並べる学芸員
  • 展示イメージを参考に遺品を広げる学芸員
  • 遺品のもんぺを展示する学芸員
  • 黒い雨が描かれ、新たに展示された原爆の絵

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