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返礼品のティッシュ類に思わぬ余波 新型肺炎デマで大竹市(2020年3月6日掲載)

2020/3/6 23:31

 新型コロナウイルスに関するデマにより十分な供給能力があるトイレットペーパーなどの買いだめが起きている余波が、大竹市のふるさと納税にも及んでいる。同市の返礼品のトイレットペーパーやティッシュペーパーは、全国から注文が相次いだ上、通常はほとんどないキャンセルが頻発している。購入できなかった人たちが申し込み、店頭などで入手できた人の気が変わったためとみられる。

 市が「異変」に気付いたのは2日朝。ふるさと納税の担当者が先週の状況を点検したところ、週30件程度の注文が100件ほどに急増していた。返礼品の指定は大半が、同市に日本製紙の大竹工場がある縁でそろえている、同社製のトイレットペーパーやティッシュペーパーだった。

 市内の発送業者が対応しきれず、6種類ある品目を3種類に減らし、1日当たりの受付数を各種類30件にするなどして対応。一方で、年数件のキャンセルが、ここ数日で10件程度発生した。市は6日、取り扱いをいったん休止した。

 市への電話やメールにも混乱ぶりがうかがわれる。「キャンセルしたい」と慌てた内容のものに加え、「紙があるなら市民に配るべきだ」との苦情も寄せられた。困惑する市は「寄付はありがたいが、返礼品選びなどは落ち着いて対応してほしい」と冷静な行動を呼び掛けている。

 ふるさと納税の大竹市への2019年度の寄付額は約3億6千万〜3億7千万円の見込み。返礼品の8割はゴルフボールで、ペーパー類は2番目の人気という。(白石誠) 

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