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差別・不正義、闘い続け 小森龍邦氏死去に惜しむ声

2021/2/27 22:20

部落解放同盟県連解放学校で講演する小森氏(2012年3月20日)

 旧社会党の元衆院議員で、部落解放同盟県連顧問の小森龍邦氏の訃報を受け27日、県内の関係者から惜しむ声が挙がった。

 高校時代からの付き合いで衆院議員時代には秘書を務めるなど長年、部落解放運動を支えた岡田英治県連委員長(68)=尾道市向島町=は国会で障害者差別発言を撤回するよう熱弁をふるった姿が印象的とし「社会的な不正義を絶対許さない一方、柔軟性や優しさも持ち合わせていた」という。

 ただ、考えの違う相手を激しく攻めることも。「差別と激しく闘う姿勢から周囲に誤解を与え、衝突することもよくあった。内部に対しても『自己を鍛えるように』と厳しい人だった」と振り返る。

 地元府中市ではインフラ整備を進め、県連書記長で芝内則明市議(57)=同市中須町=も「郷土愛が強く、地域活性化のため国に働きかけてくれた。どんな人の生活権も保証する政治思想や人間の尊厳についてもっと学ばせてもらいたかった」と惜しむ。

 福山市選出の元県議で県連副委員長の山下真澄さん(71)=同市神村町=は「子どもにも本気で向き合い『性根を入れて勉強せい』が口癖。高校進学率を上げて格差を断ち切ろうと必死だった」と話す。

 「日の丸・君が代」や「小選挙区制導入」の問題に切り込んだ元参院議員で新社会党中央本部顧問の栗原君子さん(75)=熊野町=は「何事にも一本筋が通った昔気質の政治家だった」と肩を落とした。

 元自民党政調会長の亀井静香さん(84)は「最初は敵対関係だったが、差別はあってはならないという点で意気投合した。政治が、あらゆる差別をなくさないといけない」と振り返った。(野平慧一、門戸隆彦、下久保聖司)

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