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安芸高田市教委、7施設の民間活用案募集へ 閉校した小学校や給食調理場など
2021/2/28 21:07
安芸高田市教委は2021年度、閉校した小学校など7施設の活用に向けた本格的な検討を始める。地域の活性化につながるアイデアを民間から募り、応募の有無や内容を踏まえて売却、譲渡や解体などの方向性を決める判断材料にする。4月以降の具体的な協議に向け、活用を望む個人や団体からの事業提案を3月31日まで受け付けている。
7施設は、刈田小(八千代町)▽小田小(甲田町)▽小田東小(同)▽甲立小プール(同)▽郷野小(吉田町)▽来原小(高宮町)▽旧美土里町学校給食調理場。6小は、市立小を13校から8校に統合した18〜20年に閉校し、給食調理場は八千代町の新施設への集約に伴って11年に閉鎖した。
事業提案は、子育てや文化活動、産業振興などの拠点としての活用を想定。応募者が提案した事業を自ら進め、市の経済支援を受けないことを前提とする。応募者は、事業の概要などを書面で市教委に提出。市教委が実現性があると判断すれば4月以降、施設の譲渡、売却なども含めて双方で詳細な協議を進める。
市教委は閉校後の施設について、維持管理費の負担などを理由に、民間による利用がなければ将来的に解体する方針でいる。今回の7施設のうち、郷野小と小田東小では住民グループがイベントを企画するなど、地域の交流拠点としての活用を目指す動きもある。
閉校後の学校施設を巡っては、活用策を募っている全国の施設を文部科学省がホームページで公表している。広島県内には17施設あり、県北部では庄原市の高南小と八幡中も含まれる。安芸高田市教委教育総務課の柳川知昭課長は「市として施設を使う予定はない。民間の知恵を借りて有効活用を図りたい」としている。同課Tel0826(42)0049。(和泉恵太)
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