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会社説明会をライブ配信 新型コロナ感染拡大で企業苦心(2020年3月9日掲載)

2020/3/9 23:00
カメラに向かい会社の説明をするオタフクHDの栗田さん

カメラに向かい会社の説明をするオタフクHDの栗田さん

 2021年春卒の大学生たちに向けて、インターネット上で会社説明会をする動きが中国地方で広がっている。新型コロナウイルスの感染拡大で、大規模な合同説明会が相次いで中止されたためだ。動画の配信やコメントのやりとりで学生との接点をつくろうと模索している。

 オタフクソース(広島市西区)は5、6日、動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し、ライブ配信の説明会を初めて開いた。採用を担当する持ち株会社オタフクホールディングス(HD、西区)の栗田翼さん(30)が、カメラに向かい企業理念や研修制度を紹介。コメント欄を通じて学生たちの質問に応じた。

 機材の不具合で配信が一時中断するトラブルもあったが、栗田さんは「普段の説明会より積極的に質問が出た」と前向きに受け止める。10日は地場流通大手のイズミ(東区)広島電鉄(中区)掃除用具などレンタル・販売のサニクリーン中国(同)が合同で催す。

 山口フィナンシャルグループ(FG、下関市)は説明会に代えて動画を配信した。天満屋(岡山市北区)も同様の取り組みを検討する。人材サービスのシナジー(東広島市)は12日、地元企業を集めて合同のウェブ説明会を開く。

 就職情報会社マイナビの広島支社(広島市中区)は3月に同社でウェブ説明会を収録する中国地方の企業を60社超と見込む。昨年は16社だった。同支社は「学生にとってウェブなら場所を選ばずスーツを着る必要もない。参加するハードルは下がる」と指摘する。

 政府主導のルールで会社説明会は今月1日に解禁したが、就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリア(東京)やマイナビが合同説明会を中止するなど、企業側の発信の機会が減っている。

 広島県中小企業家同友会も広島、呉、福山の3市で6〜23日に予定した合同説明会の中止や延期を決めた。「中小企業の多くはウェブに対応する準備ができていない」として、会員企業と大学を回って採用に関する情報交換や学内説明会の交渉などに当たっている。(口元惇矢) 

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