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「ディープな宮島」売り込め 商工会が体験型観光プラン
宮島町商工会は、世界遺産の島・宮島の新たな体験型観光プログラムを作った。宮島産のショウガを使ったジンジャーエール作りなど6プラン。今後、旅行会社や島内の旅館・ホテルに、連携したツアーの企画を働き掛ける。新型コロナウイルスの感染拡大で外国人観光客が減る中、「ディープな宮島」を国内客へ売り込む。
ジンジャーエール作りは島内のカフェ「バンビーノ」が手掛ける。主に島内で自社栽培したショウガを使用。参加者はレモンバームやナツメグなど十数種のスパイスやハーブを選び、鍋でジンジャーシロップを作って最後に試飲する。スパイスの特長なども学ぶことができる。約150分で、自作するシロップ2本が付いて1人5500円。
「好きな味を探しながらつくるのは楽しい。思い出深いお土産になります」とバンビーノの山根浩寿社長(36)はアピールする。
プログラムの料金はさまざまで、もみじまんじゅうの手焼き体験が30分1人880円、弥山のトレッキングツアーは片道1時間1人9千円で、1人追加ごとにプラス千円となる。その他、壺(つぼ)装束を着て真言宗大聖院で念珠を作るコースや、ろかい舟の櫓(ろ)を自分でこいで厳島神社を海から拝観するプランなどがある。いずれも事前予約制で、天候などに応じて中止する場合がある。
宮島の2020年の来島者数は約220万人。新型コロナの感染拡大で前年より半減した。また観光客の多くは、厳島神社と表参道商店街を訪れるだけで、滞在時間がさほど長くない。商工会は、体験型の旅をPRすることで、多様な宮島の魅力をアピールし、滞在時間と経済波及効果の伸長も目指す。
「多くの方が知らない宮島の魅力を伝え、何度も訪れたくなる観光地にしたい」と同商工会の松村健一経営指導員は話す。同商工会0829(44)2828。URLは、https://miyajima―shokokai.com/re―miyajima/ (東海右佐衛門直柄)
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