地域ニュース
被服支廠、動画・VR公開へ 土地家屋調査士会が制作
2021/3/2 22:45
広島県土地家屋調査士会(広島市東区)は、広島市内に残る最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」(南区)の3次元データに基づき、動画と仮想現実(VR)映像を制作した。昨年の調査士制度70年の記念事業の一環で、2日に報道関係者へ公開した。動画は今月中に、会のホームページで公開する。
動画は3分20秒と2分10秒の2パターン。建物上空からの眺めや、色合い、素材などの違いが分かるほど近接したカットからなる。
専用ゴーグルで視聴するVR映像では、上空へ飛び上がって外観を観察したり、内部で上階へ進んだりする疑似体験ができる。VR映像は会のイベントなどでの活用を検討する。
調査士会のメンバーたち計30人が昨年10月1、2日、小型無人機ドローンで全4棟の外観写真を1600枚撮影したり、レーザースキャナーで外観や3階建て2号棟内部の計300カ所をスキャンしたりした。専門業者が写真とデータを組み合わせて仕上げた。
松林勉会長は「測量技術の高さを示すとともに、一般開放されていない被服支廠を身近に感じてもらえる内容になった」と語った。(赤江裕紀)
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