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みっちゃん創業「井畝満夫」の名を譲る 老舗お好み焼き店、後継者へ

2021/3/4 18:12
「井畝満夫」の襲名式に臨んだ井畝さん(右)と上川さん=3日、広島市中区(運営会社提供)

「井畝満夫」の襲名式に臨んだ井畝さん(右)と上川さん=3日、広島市中区(運営会社提供)

 広島のお好み焼き文化の第一人者で、老舗店「みっちゃん総本店」の創業者として知られる井畝(いせ)満夫さん(88)が、自身の名を弟子の上川学さん(50)に譲った。店の伝統を引き継いでほしいと決断。上川さんは仕事上の通称として「井畝満夫」の名を使う。「初代の味を守り続けたい」と意気込む。

 鉄板で焼いた生地の上にキャベツや豚肉を乗せ、へらで手際よくひっくり返す。15歳で井畝さんに弟子入りした上川さんは、名前とともに引き継いだ紺色の帽子をかぶり「プレッシャーはあるが、変わらずやることをやるだけ」と気を引き締める。

 同店は1950年、井畝さんの父井三男(いさお)さんが「美笠屋」として中央通り(中区)に屋台を出したのが始まり。井畝さんは体の弱かった父に代わって開店当初から運営を仕切り、53年に店名を自身の愛称「みっちゃん」に変更した。68年に「総本店」を中区八丁堀に開店。現在は県内で6店舗、東京で1店舗を展開する。

 19歳から60年以上にわたり、鉄板の前に立ち続けた井畝さん。年齢とともに足腰が弱り、5年ほど前からお好み焼きを焼かなくなっていた。「多くのファンや従業員に支えられ、ここまで続けられた。仲間の助けを借りながら店の味を守ってほしい」とまな弟子にエールを送った。(坂本顕)


この記事の写真

  • 昭和30年代、現在の広島市中区のアリスガーデン付近に出店していた「みっちゃん」(運営会社提供)
  • 先代から「井畝満夫」の名前を継ぎ、お好み焼きを作る上川さん
  • オリジナルソースを前に、お好み焼きへの思いを語る井畝さん
  • 1日千枚を超えるお好み焼きを作る井畝さん=左(1987年)

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