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市長と市議の対立、議論の場にも 安芸高田市議会打ち切り

2021/3/4 22:31

議員が執行部の答弁を不十分とし、一般質問を途中で打ち切った安芸高田市議会の本会議

 4日にあった安芸高田市議会一般質問は、石丸伸二市長の答弁内容が不十分として、宍戸邦夫議長が進行を打ち切る異例の事態となった。昨年9月に石丸市長が本会議中の市議の居眠りをツイッターで指摘したのを巡り、一部市議から「どう喝」されたとする問題が発端となった双方の対立が、市民が市政の現状や課題を知るための議論の場にも影響を及ぼした。

 最初の質問者の武岡隆文市議はまず、新型コロナウイルスのワクチン接種について問うた。石丸市長は、万全を期して準備を進めているなどと説明した後、武岡市議が自身と対話する意思を示していないとして「答弁はこれにとどめたい」と発言。以降の接種体制や開始時期などの質問には「確定した段階で市民に公表する」などと答弁。武岡市議は市幹部にも答弁を求めたが、踏み込んだ発言はなかった。

 市の婚活事業の廃止に関する質問では石丸市長が、2月にあった中学生の生徒議会で廃止の理由を説明しており、その内容を確認するよう答弁する一幕もあった。武岡市議は取材に対し「市民を代表しての質問に答えていない。残念だ」と受け止めた。続く山本数博市議は副市長の全国公募について、募集業務を担う業者の選定方法などを問うたが、石丸市長は答弁で対話の意思の有無を再三確認。詳細を答弁しなかった。

 山本市議の質問の途中で、別の市議が答弁が不十分として休憩を求める動議を出した。議会運営委員会で対応を協議し、本会議を打ち切ることを決めた。

 議運委の熊高昌三委員長は「答弁内容が改善せず、これ以上続けても難しいという意見で一致した」と説明。今後状況が改善するかどうかは、石丸市長が対話の意思を示していないとする9人の対応次第と見通した上で「石丸市長の真意をくみながら、議会も変わる提案をしないと互いに歩み寄れない」との考えも示した。

 一般質問は5日午前10時、山本市議の質問の途中から再開する予定。報道陣から答弁にどう臨むかを問われた石丸市長は「方針は不変だが、対応はその都度変わる」と態度を明かさなかった。(和泉恵太)


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