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休校の卒業生にサプライズ 先生たち奮闘、制作途中だったステンドグラス完成(2020年3月12日掲載)

2020/3/12 19:44
教職員が完成させ、卒業式でお披露目された貼り絵の「ステンドグラス」

教職員が完成させ、卒業式でお披露目された貼り絵の「ステンドグラス」

 新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校で突然止まった、亀山中(広島市安佐北区)の3年生による貼り絵の紙製「ステンドグラス」作り。同校の伝統となっているこの卒業制作を、担任の教員たちが休校中にひそかに引き継いで完成させた。12日の卒業式で披露されると、制作半ばだと思っていた卒業生は驚き、喜んでいた。

 ステンドグラスは、クラスごとの6枚で、縦2メートル、横5・4メートル。いずれもカラフルな色紙を切り貼りした作品で、白いハトが羽ばたく様子や虹、満開のヒマワリを表現している。窓枠にはめると、光を受けて絵が鮮やかに浮かび上がる。

 協力の大切さを学ぶ目的で、同校で20年以上続く。ことしは205人の3年生全員が2月上旬に作り始め、臨時休校となった今月3日時点の進み具合は8割前後だった。3年生の担任たち教職員30人が「大切な卒業記念をきちんと形にしてあげたい」と作業を重ね、8日に完成させた。

 12日の卒業式はウイルス感染防止対策で、卒業生だけで営まれた。会場の体育館に入場した後、2階の窓枠にはめられたステンドグラスがお披露目されると、生徒に笑顔が広がった。田中広志さん(15)は「仲間と完成を見ることができて、とてもうれしかった」と喜んでいた。

 松田裕二校長(60)は生徒の様子を見て「間に合ってほっとした」と話していた。ステンドグラスは4月8日の入学式でも、会場の体育館に飾られる。(重田広志)

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