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「映画のまち」魅力アップへ 尾道フィルムラボ発足
2021/3/6 15:36
尾道市の映画愛好家たちが、ロケの協力やトークイベント開催などをする団体「尾道フィルムラボ」を設立した。昨年亡くなった大林宣彦監督たちが築いた「映画のまち」の魅力をさらに高めようと、幅広い世代に輪を広げる考えだ。
映画館シネマ尾道で働いていた北村眞悟さん(44)と同世代のゲストハウス店長たち計4人で設立した。エキストラ集めやロケ地紹介、小道具の貸し出しなど撮影を支える。
こうした活動は、これまでは大林作品を初期から支えてきた人たちの人脈に頼ることが多かったという。大林監督の尾道ロケ第1作「転校生」の撮影から40年たち、関わった人たちが年齢を重ねていることも設立のきっかけになった。
大林監督の「町守り」の姿勢などを伝えるトークイベント「尾道映画談義」を開いていくほか、撮影技術の勉強会や自主映画の上映会を予定する。正会員などのほか無料のボランティア会員を募る。
2月末には初めての映画談義を市内で開き、40人が参加した。大林作品の元スタッフが「『転校生』では住民から次々と道具を借り、フィルムコミッションの先駆けだった」と思い出を語った。
代表に就いた北村さんは「映画ファンのつながりを市外にも広げ、尾道映画に欠かせない歴史ある建物や風景を守る機運も高めたい」と話している。北村代表Tel090(3630)9282。(森田晃司)
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