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呉平谷線バイパス化、新工区着工 渋滞緩和など期待、10年後開通目指す

2021/3/6 21:40
上二河工区の完成イメージ図(県提供)

上二河工区の完成イメージ図(県提供)

 呉市中心部と北部の昭和地区を結ぶ県道呉平谷線のうち、上二河町から焼山此原町までをバイパス化するための工事が6日、新たな工区で始まった。着工に先立ち、同市荘山田村の二河峡公園で安全祈願祭が開かれ、建設会社の社員や県職員、新原芳明市長たち約20人が参加した。

 工事が始まったのは市中心部側で、トンネル予定地の南側。6基の橋桁の上に約500メートルの道を通す。今回の工事では12月末を目指し、橋桁の基礎部分を建設するための工事用道路の一部を造る。

 バイパス化工事は、おおむね10年後の開通を目指し、この橋やトンネルを含む上二河工区と、此原工区に分けて進められている。道幅を拡幅する此原工区は2021年度中の完成を目指して工事中で、全長1400メートルを掘削する予定のトンネルは未着工。

 バイパスが開通すれば総延長は約2400メートルになる見通しで、現状から約800メートル短くなる。渋滞緩和や事故減少のほか、国道31号、広島呉道路に続く広島市方面と呉市をつなぐ道として、災害時の備えにもなるとされる。将来的にはトンネルを増やして4車線化も見込まれている。

 同区間の現在の道は山あいを縫うように走り、幅が狭く見通しも悪い。1日約2万台が通り、渋滞が頻発しているほか、18年夏の西日本豪雨では約3日間、雨量による事前の通行規制がかかった。冬場には凍結する日もある。呉署によると、昨年1年間で2件の人身事故や、30件以上の物損事故があったという。

 安全祈願祭では神職が祝詞を上げるなどした。盛り砂にくわを入れた県西部建設事務所呉支所の中本勝支所長は「バイパス化は地域の長年の悲願。一日でも早い完成を目指す」と話した。(池本泰尚)


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  • くわ入れをした新原市長と中本支所長

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