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広島県「第3波」猛威、12月だけで累計の約半数 新型コロナ、初の感染確認から1年 データで分析

2021/3/8 23:31

 昨年3月7日に広島県で初めて新型コロナウイルスの感染が公表され、1年がたった。県内の感染は昨年12月に急拡大し、今月6日までの1年間の感染者は累計5045人(再陽性を含む)、死者は103人に上る。今なお収束が見通せない中、データや関係者の話から、私たちの生活を一変させたウイルスの広がり方を振り返り、教訓を探る。

 県によると、市町別の感染者は、広島市の3274人が最多で65%を占めた。福山市568人▽呉市319人▽東広島市190人―と続き、廿日市市、府中町、三次市を含む7市町で100人を超した。非公表を除く年代別では、20代が18・1%▽50代15・1%▽30代14・8%―の順で多かった。

 新規感染者が最も多かったのは全国的に「第3波」に見舞われた昨年12月25日の141人。12月の感染者は計2463人と、1年間の累計の半数近くに上った。

 第3波の特徴は、高齢者施設や医療機関などでもクラスター(感染者集団)が拡大し、高齢者の感染の割合が高まったことだ。11月以降は60代以上が29・7%で、10月以前と比べて7・6ポイント増えている。

 入院患者も増え、医療機関のベッドは逼迫(ひっぱく)した。昨年12月から今年1月にかけて、236床から段階的に481床まで2倍に増えたが、感染者の発生スピードが上回った。病床使用率は、国の分科会が示す「爆発的感染拡大」の目安である50%以上を1カ月半にわたり超えた。80%を超えて、感染者の受け入れ先が見つかりにくい事態も経験した。

 感染者の死亡は60代以上が96%を占め、12月と1月に集中した。累計の103人は、昨年の県内の交通事故の死亡者数を32人上回る。入院もホテル療養もできずに自宅などで待機する感染者も激増。一時期は900人を超えた。呼吸状態が悪かったがすぐに入院できずに自宅で亡くなった男性もいた。

 一方、広島市で酒を提供する飲食店への営業時間短縮の要請など、県は12月、全国に先駆けて厳しい対策を講じた。1月中旬には感染者が減り始め、この時期に国が11都府県に出した緊急事態宣言の対象にはならなかった。2月27日には約4カ月ぶりに県内の新規感染者がゼロになった。

 当初、医療者が必要と判断しても受けられない人が出たPCR検査の「目詰まり」は改善した。県が9月にクリニックでの唾液検査を本格導入し、発熱などの症状のある人は受けやすくなった。12月以降は1日2千人以上を検査した日もある。(衣川圭、田中美千子) 

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