地域ニュース

バス「佐伯線」上限400円、佐伯地域内170円均一 10月めど、廿日市市が運賃抑制策

2021/3/9 10:59
10月をめどに、運賃の上限制が導入される「佐伯線」のバス

10月をめどに、運賃の上限制が導入される「佐伯線」のバス

 廿日市市は10月をめどに、市中心部と佐伯地域を結ぶ広島電鉄(広島市中区)のバスで料金上限制を導入する。運賃を最大400円とする方針。新型コロナウイルスなどの影響でバスの利用者が減る中、運賃を抑えて利用を促し、中山間地域の生活路線の存続を図る。

 広電廿日市市役所前駅と津田地区の約20キロを結ぶ「佐伯線」で導入する。現在は距離に応じて運賃が上がり最大740円だが、上限を400円に抑える。負担を減らすことで、住民たちがバスで市内を移動しやすくする。佐伯線は、市中心部と佐伯地域を結ぶ唯一の路線だが「運賃が高い」との声が住民から出ていた。

 また、佐伯地域のエリア内の運賃は定額制にする。「津田」―「上峠」はこれまで距離に応じて運賃が変わっていたが、170円の均一料金にする。

 同路線は赤字が続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響でさらなる利用減に見舞われている。広電によると2020年の利用者は22万750人で、16年の33万4200人と比べて34%減り、過去5年で最低となった。効率化のため、今月中には平日31往復を27往復に、休日19往復を14往復に減便するという。

 市は上限制を設けることで利用者の増加につなげたい考え。導入に伴い、従来の料金制度を継続した場合に広電が受け取るはずの、上限、均一運賃を超す料金収入の全額を市が負担する。21年度一般会計当初予算案に関連事業費1270万円を盛り込んだ。

 また、これまで赤字額の約7割を上限にした国、広島県、市の補助に加え、市は21年度残りの赤字額の半額分も独自で負担する。

 市都市計画課の横瀬文彦課長は「運賃改定で、生活環境の向上と、中山間地域の活性化を下支えしたい。積極的にバスを利用してほしい」としている。(木下順平)


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧