公募の34歳副市長 賛成少数で否決 安芸高田市議会【動画】
安芸高田市議会は10日、本会議を開き、公募した2人目の副市長に一般社団法人RCF(東京)職員の四登(しのぼり)夏希氏(34)を充てる選任同意案を7対8の賛成少数で否決した。
本会議では、選任案に賛成の7人と反対の6人がそれぞれの立場で討論した。反対の討論では、市の財政状況が厳しく、新型コロナウイルスの影響も収まらない中で2人目の副市長を迎えるべきではないとの意見が出たほか、選考過程での市民への周知が不十分だったとの声もあった。その後、討論に立たなかった2人も含め、宍戸邦夫議長を除く15人で採決した。
副市長公募は、昨年8月に就任した石丸伸二市長が発案。人材サービスのエン・ジャパン(東京)が運営するインターネットサイトで1月4日〜31日に受け付け、4115人から応募があった。40人が書類選考を通過し、2次選考で市職員7人がオンラインで面接。最終選考は石丸市長と米村公男副市長が13人をオンラインで面接し、四登氏を内定していた。
四登氏は大阪府出身。国際教養大(秋田市)国際教養学部を卒業後、2011年4月に総合商社の双日(東京)に入社。出産を経て17年2月、官民連携事業の調整などを担うRCFの職員に転身し、起業支援や企業と連携した復興支援事業などを担当している。石丸市長は四登氏を選任した理由を「民間企業での勤務経験があり、官民の橋渡しにも携わっている。即戦力と評価した」と説明していた。
石丸市長は都市銀行を退職し、19年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で現金受領を認めた前市長の辞職に伴う昨年8月の市長選に立候補。「政治再建」を公約に掲げ、初当選した。昨年9月には、本会議中の市議の居眠りをツイッターで指摘。その後の全員協議会で一部市議から「どう喝」されたと主張していた。
石丸市長は開会中の市議会定例会の一般質問に先立ち、「どう喝」問題について自身と対話の場を持つ意思を示した市議に対してのみ一般質問で答弁すると発言。3月4日の一般質問では「後ほど文書で回答する」などと繰り返し答弁した。「答弁内容が不十分」と市議の反発を招き、議長が一般質問を打ち切る事態もあった。
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