地域ニュース
マツスタ看板どうなる 比婆牛PR予算、庄原市議会委が削除案可決
庄原市が、広島東洋カープの本拠地マツダスタジアム(広島市南区)に掲げた市特産ブランド比婆牛の広告看板について、設置とは別に掲示するために必要な広告費の確保が不透明な状況になっている。同市議会予算決算委員会は9日、2021年度一般会計当初予算案のうち、この広告費を含む関連費約580万円を削除した修正案を可決。12日の本会議でも可決される可能性があるため、市は議会の判断に気をもんでいる。
看板は、市が20年度の比婆牛推進事業費のうちの約20万円を充てて制作し、2月に外野レフト側「パノラマテラス」への設置を終えた。縦45センチ、横5メートル。白地に赤い文字で「伝統 比婆牛 庄原」と記す。
市によると、3月にはオープン戦が始まることから、同月の市議会定例会で関連予算の通過を受けての工事は難しく、球団と相談し事前に設置した。
市は4月1日〜22年3月31日まで1年間掲示する契約を見込み、当初予算案に広告料約420万円を含む事業費581万円を計上。しかし9日の市議会予算決算委員会で、木山耕三市長と距離を置く会派の議員が、事業費を削除する修正案を提出。比婆牛の地元での流通が少ないとし「市外でのPRより、まずは頭数を増やすことを優先すべきだ」と予算削除の理由を掲げた。
委員長と欠席した委員1人を除く委員17人のうち賛成9、反対8。12日の本会議で、議長を除く19人が採決する。
採決を控えた11日、地元商工団体などでつくる庄原市カープ応援隊、和牛改良組合の幹部4人が木山市長と宇江田豊彦議長を相次いで訪問。全国中継で多くの人の目に触れる看板の効果や、市民と球団が築いた信頼関係の重要性を説き、看板存続を訴えた。木山市長は「議員の皆さんには、市民の思いを理解いただきたい」と答えた。
市は20年度予算にも比婆牛推進事業として球場の広告料を確保したが、空きスペースがなく掲載が実現しなかった。21年度の契約に異なる年度の予算を充てられない。仮に修正案が可決され、球団との契約ができない場合について、市職員は「取り付けた看板がどうなるのか、先が見えない」と戸惑う。球団は「市から連絡が来ていないので答えることができない」としている。(小島正和)
全国の被爆者団体が核兵器廃絶への願いを込めて47都道府県の県木などを植えた「被爆者の森」(広島市中区)で樹木が枯死したのを受けて、市は10日、北海道と石川、高知両県の木3本を植樹した。姿を消した状態...
福山西署協議会委員を務めた福山大4年の増原直枝さん(22)が、4月から地元の岡山県で警察官になる。協議会で住民と警察が連携する大切さを学んだ増原さんは「地域に寄り添い、小さなことでも相談される警察官...
東日本大震災の犠牲者を追悼する集いが11日、広島市中区の原爆ドーム対岸の元安川親水テラスであった。約320本の紙灯籠で「3・11」の数字を浮かび上がらせ、震災から10年の節目に記憶を風化させないよう...
大竹市は、自由通路の新設や駅舎の橋上化を進めるJR大竹駅周辺整備事業で、駅の整備費に充てるクラウドファンディング(CF)を募り、目標額1千万円に対し3・5倍の3541万円が集まったと公表した。
広島県世羅町を管轄する世羅署管内の交通死亡事故ゼロの継続日数が10日で1229日となり、県内の署単位の記録が残る2009年以降で最長を更新した。同署は地道な啓発活動が徐々に浸透した成果と受け止め、記...