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終電前倒し、理解と困惑交錯 JR西、新ダイヤ開始

2021/3/14 0:05

 JR西日本は13日、新しいダイヤでの運行を始めた。新型コロナウイルスの感染が広がる中、広島支社管内は日中の運行が減り、線路の保守を目的に在来線の最終列車の時刻を前倒し。広島発の終電が最大62分早まり、呉線と可部線はこの日から東京発の新幹線最終列車に接続しなくなった。利用客には困惑や理解を示す声が交錯した。

 終電の発車時刻は、広島県内は5路線18本で早まった。広島発は芸備線三次行きが62分繰り上がり、午後9時9分発となった。また、呉線は広行きが11時32分発に、可部線はあき亀山行きが同41分発に。11時52分に広島駅に着く東京発の最終のぞみから乗り継げなくなった。乗り継ぐには東京の滞在時間が約40分短くなる。

 この日、広島駅まで呉線を利用した呉市仁方本町の主婦、平石實江子(みえこ)さん(70)は「遠出した帰りは、終電を頼りにしている。戻りを1時間近く早める工夫をしないと」と残念がった。

 山陽線は土日祝日の快速が大幅な減便になった。シティライナーは広島―岩国間が上下40本から同8本に。広島駅では従来は午前9時台から午後6時台にかけて30分に1本あった岩国行きが、午前9、10時台と午後5、6時台の各1便になった。

 土日祝日の日中に広島駅から西へ向かう山陽線は1時間当たり6本から4本に減少。芸備線は広島―三次間の快速みよしライナーが平日の上下8本が4本に、土日祝日は11本が8本になった。可部線は日中に1時間3本あったあき亀山行きが同2本に減った。

 週末に山陽線の快速を利用することが多いという広島市佐伯区の平林久男さん(74)は「不便になったが、コロナで乗客が減った実感はある。仕方ないですね」と、淡々と受け止めた。

 山口県と島根県の一部の終電は、山陽線は柳井発徳山行きが60分、岩徳線は岩国発徳山行きが47分繰り上がるなど、山口線以外の6路線で早まった。山陽線岩国―小月間の普通列車の運行間隔は、約30分〜1時間から約1時間〜1時間20分に拡大した。

 この日、岩国駅を利用した岩国市の高校2年中村心美(もとみ)さん(17)は、岩徳線と山陽線を乗り継いで登下校している。「ダイヤが変わって乗り継ぎしにくくなった。慣れるまで時間がかかりそう」と心配していた。(松本真由子、木原由維、黒川雅弘)


この記事の写真

  • ダイヤ改正を知らせる掲示板が置かれたJR広島駅=13日午前11時25分、広島市南区(撮影・山田太一)
  • ダイヤ改正で減便となる山陽線広島―岩国間の快速列車「シティライナー」=13日午前10時9分、広島市南区のJR広島駅(撮影・山田太一)

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