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広島県内、花見自粛ムード広がる 関係業者からは悲鳴も(2020年3月28日掲載)

2020/3/28 21:06
縮景園の臨時休園を知らせる張り紙(広島市中区)

縮景園の臨時休園を知らせる張り紙(広島市中区)

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、花見の自粛ムードが広がっている。広島県内各地の桜の名所では次々とイベントが中止になり、花見客を当て込んでいた弁当業者などは注文の激減に頭を抱える。県内では今月末ごろにも桜が満開となる見通しだが、例年にない寂しい花見シーズンになりそうだ。

 満開時にはソメイヨシノなど約200本が咲き誇る国名勝・縮景園(広島市中区)。感染防止のため当面の間、臨時休園とし、夜桜のライトアップや茶会(4月5日)も中止した。管理する県文化芸術課は「苦渋の決断だが、人が密集する行事は避けなければ」と残念がる。

 この他に中止が決まったのは、佐伯区の市植物公園のさくらまつり(28日〜4月19日)▽同区の造幣局広島支局の一般公開(4月上旬〜中旬)▽三次市の尾関山公園の三次さくら祭(4月5日)―など。いずれも毎年多くの人でにぎわう人気イベントだ。

 桜の下で弁当を広げ、家族や友人らと楽しむ例年の光景も様変わりしそうだ。福山市や尾道市は飲食を伴う宴会の自粛を要請。広島市は27日、飲食はなるべく控えるよう求めるとともに、1グループ5人程度の少人数規模で集まり、2時間程度の滞在にするといった花見のルールを公表した。

 花見シーズンの需要を見込んでいた関係業者からは悲鳴が上がる。広島市の弁当製造業者は「毎年予約が入る自治会や福祉団体からの注文が軒並み落ち込んでいる。昨年の1割ほどにとどまる可能性も出てきた」。花見客向けにバーベキューセットの設営や撤収の代行サービスを手掛ける同市の会社の代表男性(42)は「このまま感染の終息を見通せないなら事業の縮小、撤退も検討する」と嘆いた。(木原由維) 

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