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お花見ことしも「散歩で眺めるしか」 飲食自粛呼び掛け、イベント再開の動きも

2021/3/18 21:35
平和記念公園で、花見客への要請を記した看板を設置する業者(撮影・天畠智則)

平和記念公園で、花見客への要請を記した看板を設置する業者(撮影・天畠智則)

 広島県内で桜の開花が宣言され、新型コロナウイルス禍で2年目となる花見シーズンを迎えた。広島市内や近郊の名所では、昨年に続いて花見イベントを中止にするところがある一方、対策を講じた上で再開する動きも出てきた。専門家は「飲食を伴う花見は自粛を」と呼び掛けている。

 広島市内屈指の花見スポットとして知られる平和記念公園(中区)。18日、つぼみがほころび始めた桜の下で、市の委託業者が花見客へのお願いを記した看板を設置していた。飲食・大声での会話を控える▽2メートル以上の間隔を空ける▽短時間の滞在―などの内容だ。

 同公園では例年、日が沈んだ後もシートを敷いて乾杯する花見客たちでにぎわう。しかしコロナ禍の昨年は様変わりした。園内を訪れていた西区の会社員平谷憲悟さん(45)は「ことしも職場の花見はない。散歩で眺めるしかないですね」。市は、比治山公園(南区)や黄金山緑地(同)など計35カ所に同じ看板などを置く。

 ▽「さくらまつり」再開の動きも

 花見イベントの中止は今年も相次ぐ。満開時には約6千本が咲き誇る八千代湖畔(安芸高田市)の桜まつりは今シーズンもない。一昨年は4万7千人が集った廿日市市の「はつかいち桜まつり」も開催は見送られ市内の桜の写真を募って会員制交流サイト(SNS)で公開する予定という。

 一方、感染対策を講じた上でイベントを再開する動きもある。縮景園(中区)は22日〜4月1日、園内を一方通行にしてライトアップを実施。造幣局広島支局(佐伯区)は4月7〜13日、出入り口を別々にして敷地内を一般公開する。市植物公園(同)は今月27日〜4月18日の土日曜、規模を縮小して「さくらまつり」を開く。ただ各施設は飲食は控えるよう呼び掛けている。

 広島大病院感染症科の大毛宏喜教授は「多くの人がまだ新型コロナのワクチンを打っていない。飲食を伴う花見は、もう1年我慢して」と指摘する。(山崎雄一)


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