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「家賃0円ハウス」悩む若者に 尾道市因島で地元作家、古民家改修へ

2021/3/18 23:39
改修する古民家の前で、近所の住民(左)と計画を話す村上さん

改修する古民家の前で、近所の住民(左)と計画を話す村上さん

 貧困や人間関係に悩む若者に家賃や光熱費を無料で部屋を貸し、創作活動などをしてもらう「家賃0円ハウス」を尾道市因島田熊町に開こうと、地元の作家村上大樹さん(45)が準備を進めている。畑で野菜などを育てて自炊もでき、食費も抑えられる。日常の重圧から解放されることでその人らしさをより発揮できると期待し、9月の開設を目指す。

 山間にある8DKの2階建て古民家と、3千平方メートル余りの土地を所有者から無償で譲り受ける。5人が住める個室を整備。井戸は既にあり、かまどや太陽光発電設備、肥料が作れるトイレなどの設置を計画する。

 現代アートも制作する村上さんは、個展会場などで職場や学校での孤独、お金がないといった若者の悩みを聞くことが度々あった。お金の心配をせず、したいことができれば、その人本来の力を出せるのではないかと「0円ハウス」の開設を考えた。

 村上さんは2013年に東京からUターン。帰郷後は家族3人が月3万円の生活費で暮らせた経験などから、ハウスの運営は少額の資金で可能とみる。料理や絵画、詩作などの分野で活動したいという関東や関西の若者5人が既に入居を希望しているという。

 改修費200万円をクラウドファンディングサイト「READYFOR」で4月末まで募るほか、同月17〜19日に尾道市の「喫茶室企図企図(きときと)」と「香味喫茶ハライソ珈琲(コーヒー)」で開く個展の売り上げも充てる。村上さんは「やりたいことが見つからない若者も受け入れたい。楽しさに価値を見いだし、生きる力を育める場にする」と話す。(持田謙二)


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