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【詳報・克行被告第47回公判】弁護側被告人質問<2>衆院議員を辞することといたしました

2021/3/24 1:46

 弁護人 多くの事実について認めるに至った。今の心境は。

 被告 高橋裁判長によって3月3日に保釈のお許しをいただいた。それから間もなくして20年以上いろいろ親身になって指導いただいているローマカトリック教会の神父さまから激励の電話があった。私が独房の中で自問自答、自省を続けてきたが、最後に導いていただいたのは神父の一言でした。それは「最終的に神の前で誠実であることが大事。自分の内面に向き合ってください」。私が拘置所に入っている間、3食の後に私と妻に祈りをささげていただきました。私の後援会員、支えていただいた人に言葉に尽くせぬ取り返しのつかない影響、迷惑を掛けてしまいました。私がお金を差し上げたことで政治家の中には公職を辞された方もいます。同じ政治の仕事をしているのでよく分かりますが、理想を抱いて実現したい政策があり、厳しい選挙戦を勝ち抜いて公職に就く。志半ばで政治の現場から退場を余儀なくされた方に心からおわび申し上げたい気持ちでいっぱいです。さらには自民党に対しても本当に迷惑を掛けてしまいました。入党したのは90年。ちょうど30年です。何もなかった私を育て、成長させていただくことができたのは、ひとえに自民党の長年の支援のおかげです。国際政治が大きく変動し、イデオロギーが顕在化してきた今、日本の政治をしっかり担ってきたのが自民党。この大切な時に私のことでご迷惑を掛けてしまいました。私は自民党を愛しています。その愛している自民党に対する信頼を傷つけてしまった。本当に申し訳なく感じています。国民の皆さま、広島の皆さまにも政治不信を与え、代議員制民主主義の根幹をなす選挙への信頼を損なうことをした。弁解の余地はまったくありません。

 弁護人 案里氏への思いは。

 被告 私が保釈された後、妻と一緒に生活しています。彼女は参院議員を辞職し、今は1人の国民として市民として穏やかな日々を送っています。その妻の顔を見て、穏やかな表情を見るにつけ、彼女が広島県議として14年、足かけ16年、地元で苦労して、つらい思いを味わった。ようやくみなさんの力で参院で議席を得て、世のため人のため、日本のために貢献できると夢と希望を膨らませて登院しました。その妻を夫である私の行為で政治生命を絶ってしまった。悔恨を毎日抱いている。

 弁護人 話したいこと、説明したいことがあると思うが、どんなことを説明しようと思うか。

 被告 きょうから被告人質問が始まった。しっかりと政治家として私は説明責任を法廷の場で果たしていく決意です。投票買収の目的のみではなかったが、妻の当選を得たいという気持ちがあったことは否定しない。一方で、およそ全ての党勢拡大、地盤培養活動は関連の法令で権利が認められる。(検察の主張を認めると)代議制民主主義、政党政治に関わる活動は全ての選挙買収に断じられることになる。日本の民主主義政治に禍根を残す。全国で活動する政治家の皆さま、支援者、有権者の国会活動を制約する、萎縮させる。あってはならない悪影響を残してはならない。県議選に初当選して30年少し。衆院議員として7期国政に送っていただいた経験を踏まえて、できるだけ正確に春から夏にかけて現場で何が行われていたのか、環境、状況を理解していただけるよう真摯(しんし)に答弁したい。

 弁護人 出処進退についてどう考えるか。

 被告 衆院議員を辞することといたしました。

 弁護人 罪を認めること、衆院議員を辞することをどう考えたか。

 被告 あまりにも多くの方に取り返しのつかない甚大な迷惑をおかけし、人生を狂わせてしまった方もいると聞いている。民主主義の根幹である選挙について信頼を損なう行為をした。国政や自民党に不信をかき立てることになった。私にできることは衆議院の職を辞することである。そして全ての責任は私のみにある。全て私が責任を負います。

 弁護人 裁判所から判決、判断をいただくが、今の時点でどう思うか。

 被告 自らが犯した罪であるので、いかなる処罰を下されようとも全てを引き受ける覚悟です。

 弁護人 案里氏の公認の関係について聞く。長くともに政治家として活動してきたということだったが、案里氏の資質についてどう思うか。
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