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【詳報・克行被告第48回公判】弁護側被告人質問<4>広島の政界で仲間がほしい

2021/3/25 1:24

弁護人 政治的変化が三矢会に影響があると思ったか。

被告 強く考えました。三矢会の会員は私だけを応援していているのではなく、地元の県議や市議の応援もしています。そちらの線から切り崩しが行われるのではないか。日常では県議や市議との関わりが強いかもしれない。三矢会の体制が空洞化していくと思いました。

弁護士 後援会は重要な役割があると言っていた。どうしようと思ったか。

被告 三矢会内部の結束を強化しなければならないと思いました。

弁護士 具体的に行動したか。

被告 妻の参院選の公認発表もありましたので、絶好の機会ということで、妻の参院選の政治活動を私自身の妻に本当に今になってはかわいそう、申し訳ないことをしたと思っています。ひたむきに草の根で選挙活動をしていた妻に申し訳ない。その機会を捉えて、政治的な思惑と言いましょうか、そういう狙いのため三矢会の方々に現金を差し上げました。第一に三矢会の内部の結束を強化しないといけない。自分の政治的な思惑でした。

弁護人 県議、市議、首長について聞く。県議、市議、首長は親しい関係ではなかったというが、被告人に近い関係の人はいたのか。

被告 はい。数は限られていたが、関係の良い地方議員もおりました。

弁護人 お金を差し上げたことはあったのか。

被告 はい。

弁護人 どういう気持ちか。

被告 少ない仲間の地方議員との関係をより深く強化していきたい。県議も市議も会派は自民党。保守の会派に入っている。1人では活動できません。会派の中で意見を集約して条例や予算案の賛否を明らかにする。会派なんですね。宏池会とかにパイプを持つ先輩議員、同僚議員がいて、地元に帰ればよい関係であっても、政治的関係をもって圧力をかける。目をつけられている。歯向かっていくことができません。親しくしていたのは若い議員、当選回数も浅く、歯向かっていくことができません。私の側についていく一助として現金を差し上げようと思いました。

弁護人 関係の良くない議員にも現金を差し上げている。それはどういう思いか。

被告 なかなか関係性をつくることがない。疎遠になっていた。政治基盤を固める河井案里の公認で、県連や宏池会との関係を悪化していく。宏池会との関係で、配慮して頂けるのではないかということでお金を差し上げました。

弁護人 それにしてもなんで案里さんの公認が決定してから集中してお金を差し上げていたのか。どういう気持ちか。

被告 岡崎哲夫県議の証言にもあったと思いますが、第3選挙区の衆院議員が他の選挙区に足を運び、他の選挙区で活動している県議、市議、首長にお金を差し上げる。政治的なイベントも含めて節目、参院選のそういうものがないと仮定して、そういう行動をした時に作用、反作用が返ってくるか。自分の小選挙区じゃないのに出張ってきた。一体何を考えてきたのか。自民党の衆院議員がいるその人の足元、膝元に出かけていって、関係がありましょう。お金を渡す、よほどの大義名分がないとできないと思いました。

弁護人 統一地方選もあった。それも影響しているのか。

被告 県議、市議選が4年に1回巡ってきた統一地方選に当選祝い、陣中見舞いでお渡ししている。選挙がない時に「はい、どうぞ」というと、何かと思う。陣中見舞いはお互いのための支援のためにごく一般に行われている。合法。抵抗なく受け取ってもよいのだろうかと思ってもらえる。絶好な機会になったと思いました。

弁護人 それは、昨日証言した地方議員、後援会の人に案里氏の有利になればよいという気持ちもあったという前提の話か。

被告 はい。自分の心にあったと考えます。主たる目的ではありませんでした。主たる目的は疎外感、孤立感をなくしていきたい。妻の公認によって広島の政界と悪い関係になる。挽回、防ぎ止めたい。私自身の政治的な思惑でしたので、純粋に広島県内を走り回っていた妻、妻の政治活動を自分の思惑にした、走ってしまったのはざんげの気持ちでいっぱいです。
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