地域ニュース

【詳報・克行被告第48回公判】弁護側被告人質問<5>収支報告書の発行を拒否された人がおられました

2021/3/25 1:24

弁護人 領収書の問題について聞く。陣中見舞いや当選祝いは相手方から領収書を受け取らないといけないのか。 

被告 必ず受けないといけないということにはならないと思います。

弁護人 政党支部から必要ということか。

被告 はい、その通りです。陣中見舞いや当選祝いは私の私的なポケットマネーでお渡しする。確定申告で政治献金として処理したいのであれば、領収書を受け取る必要があるのかもしれません。そういう行為を必要としない場合、政治的に陣中見舞いで領収書を受け取ることは不要です。ポケットマネーから出す場合、領収書の発行の有無は現金の性質を規定することにはなりません。

弁護人 お金の性質には「氷代・餅代」という性格のお金もあるのか。

被告 いろんな狙いがあると思います。一つには本当に社交儀礼ですね。季節のあいさつ代わり、お中元、お歳暮の代わりといった意味合い。もう一つは政治的な意味合い。自分と政治的な信条を近しくする同志たち。それまで親しくなかったが、今後お付き合いを深めましょうという意思表示にもなります。3点目には自民党本部からの政党交付金というものもあります。

弁護人 それを第3選挙区支部から交付するのか。

被告 はい。自民党の政治活動に対して交付金が出されています。党勢拡大に使って下さいというお金で党本部の綿密な監査を経て、使途等報告書も公表しないといけません。その政党交付金をもとに、党所属の地方議員に対して3区支部長から交付金として支出するお金があります。3区支部からの交付金となり、党勢拡大の動機付けになります。こういった経費として「氷代・餅代」を支払っていました。

弁護人 「氷代・餅代」を幅広く派閥の議員に配るという話を聞いたことがあるが本当か。

被告 はい。その際には派閥から国会議員に行く「氷代・餅代」になります。特に当選期数の若い議員は資金援助として助かります。

弁護人 派閥の結束を固める面もあるのか。

被告 「氷代・餅代」を通じて派閥の長から見てもらっている、という関係の確認の意味合いもあると思います。

弁護人 陣中見舞いの領収書についても証人尋問で同じような発言があった。差し上げて問題になったことがあったか。

被告 ありませんでした。

弁護人 あとで領収書を政党支部のもとに送ってきた人はいましたか。

被告 いらっしゃいました。

弁護人 被告人から領収書を求めることはしなかったのか。

被告 求めることはしなかった。

弁護人 どういう考えか。

被告 大前提として、現金を差し上げたのは収支報告書にすぐ記入するわけではありません。翌年の3月末までに政治資金収支報告書を作成して出しますが、県選管か総務省に出す。コンビニか、スーパーでキャベツを買ってその場でレシートをもらう、というのとはわけが違う。その場で領収書をもらわないといけないという意識は一度も持ったことがありません。
(ここまで 1185文字/記事全文 5128文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧