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「体験村」指定管理を断念 浜田市住民、受け皿団体設立へ

2021/3/26 21:10
ふるさと体験村のログハウス

ふるさと体験村のログハウス

 浜田市は、営業休止中の同市弥栄町の宿泊施設ふるさと体験村について、新型コロナウイルスの感染拡大で設置目的の「都市との交流」が難しいとし、指定管理者の公募を断念した。観光のトーンを抑え、どぶろくや郷土料理の製造・販売と技の継承を担う地域住民の拠点とする。2022年4月の再開へ向けて、住民が管理運営の受け皿となる団体の設立準備を進めている。

 住民団体は地元農家やどぶろく事業者、女性団体など約30人でつくる任意団体となる予定。21年2月に準備会を立ち上げ、4月の設立を目指す。市は団体を指定管理者に指名する方針。指定管理者制度運用ガイドラインで、地域との結びつきが強い施設である場合、非公募による指定管理者の選定ができると規定している。指定管理料の上限は年間900万円を見込む。

 市が住民の意見を参考にまとめたこのほかの活用策は、帰省者の宿泊と宿泊者への郷土料理の提供▽がんサロン開設―などで、地域住民の交流の場としての性格を強調した。一方で「都市との交流」も排除せず、自然観察会や収穫祭などのイベントや、外部の事業者と連携したグランピングやソロキャンプも含めた。

 市は21年度、2千万円かけて管理棟と古民家2棟、ログハウス5棟の老朽化した部分を修繕する。大浴場や食堂が入る交流館(約1100平方メートル)や水力発電施設などは「指定管理者が自主事業で活用を提案した場合は貸し出しを検討する」とするが、現状では利用の予定がないという。

 市弥栄支所産業建設課は「コロナ禍では『都市との交流』が難しい。『地域の交流』の拠点として活用していきたい」としている。(梨本晶夫)


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