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神石高原ホテル、30日閉業 コロナ響く町、「大きな損失」

2021/3/26 21:10
30日で営業を終える神石高原ホテル

30日で営業を終える神石高原ホテル

 広島県神石高原町時安の神石高原ホテルが30日、営業を終了する。新型コロナウイルスの感染拡大で利用が低迷していた。施設は4月、所有するツネイシホールディングス(HD、福山市)が近くにある全寮制私立小の神石インターナショナルスクールに寄付。児童の宿舎になる。大規模な会合が開ける町唯一の施設だったことから、町は影響を懸念している。

 運営する神石高原リゾート(神石高原町光信)によると、コロナ禍で昨年4月中旬から5月末まで営業を自粛。再開後は政府の観光支援事業「Go To トラベル」の停止も響き、売り上げが前年の5割を切る月もあった。利用の回復が見込めないと判断した。

 ホテルは1991年、常石造船の関連会社が総合リゾート施設として開業。企業向けの宿泊研修施設になった後、2011年に現在の名称のホテルとなり、17年からツネイシHDの関連企業の神石高原リゾートが運営している。4階建てで客室は66室。最大約150人が宿泊できる。

 施設内には研修室や120人程度が利用できるホールもあり、町は会議や講演会の会場にしてきた。ホテルの存在を前提とした施策も多く、21年度にまとめる予定の町観光計画でも中核に据える方針だった。町政策企画課の岡崎謙課長は「代替の施設はなく、町にとって大きな損失」と話す。

 神石高原リゾートは今後、町内の神石高原カントリークラブと温浴施設「光信寺の湯 ゆっくら」の経営に集中する。同社は「地元で大切にしてもらったホテルであり大変残念。残る2施設の運営を通じて地元に貢献する」としている。(村上和生、吉原健太郎) 


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