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「トムス・サンドウィッチ」復活、やめないでと背中押されて 尾道の海岸通りに31日新店

2021/3/28 23:22
オープンが近づく新店で定番メニューのBLTを運ぶ佐藤さん

オープンが近づく新店で定番メニューのBLTを運ぶ佐藤さん

 東京・代官山で半世紀近く親しまれ、JR尾道駅舎で人気だったサンドイッチの名店が31日、尾道水道に臨む新店で再々スタートを切る。駅舎のテナント管理会社の撤退に伴って昨年11月に閉店した「トムス・サンドウィッチ」。オーナーの佐藤友紀さん(79)は「尾道を離れるつもりはなかった。地元の人にも気軽に来てもらえる店にしたい」と思いを新たにする。

 尾道市土堂の海岸通りで空き家になっていた築約80年の木造2階建てを改修した。テラス席など約20席がある。サンドイッチは厚さ2センチのパン2枚でベーコンなどを挟み、ピクルスを添えた「BLT」(1710円)など15種類。テークアウトもできる。

 1973年に代官山で始めた店を2019年4月に閉じ、いったん引退したが、夫婦で尾道を訪れた際、海の見える景色に心を奪われた。穏やかな気候や落ち着いたまちの雰囲気にも引かれて移住を決めた。全国各地を回ったが、「ここに住みたい」と思えたのは尾道が初めてだったという。

 「移住先で何か仕事をするなら慣れ親しんだサンドイッチ店がいい」と家族で話し、孫を含め3世代一家5人で再開すると決めた。20年3月、尾道駅舎内でオープンすると地元客のほか観光客でにぎわった。テナント撤退方針で9カ月で閉店せざるを得なくなったものの、常連客たちの「やめないで」という声に背中を押され、新たな物件探しを始めた。

 佐藤さんは「新参者の自分たちを受け入れ、応援してくれるお客さんに応えたい。代官山時代に人気だったステーキを使ったメニューの復活も考えている」と新たな船出を楽しみにする。(石下奈海)

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