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【詳報・克行被告第50回公判】弁護側被告人質問<1>鈴木宗男先生は私にとっても妻にとっても恩義ある方

2021/3/30 0:39

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(58)=衆院広島3区=の第50回公判が29日に東京地裁であり、被告人質問を続けた。克行被告は、亀井静香元金融担当相の元秘書ら4人への買収目的を認めた一方、元陣営スタッフら4人については否定した。主なやりとりは次の通り。

弁護人 元石川県議の関係で確認します。元石川県議は、電話作戦と案里さんのはがきの取りまとめに加わったか。

被告 はい。

弁護人 大変厳しいという言葉が供述であった。

被告 はい。だんだん選挙が近づき、他のスタッフの負担も高まっていた。電話作戦を担っていただきたいと。元石川県議とやりとりして、大変激しいとか厳しいとか、それは選挙の決まり文句。公示前は使うし、自民党本部からも助言や提案が送られてくる。電話作戦で危機感や悲壮感を持ち、全力でやってもらう趣旨の指導として、そのまま伝えた。

弁護人 被告も危機感を持って厳しい戦いであると。

被告 選挙は水もの。壊れ物を扱うような物。慎重に慎重を期すのは常識。報道などの世論調査では、案里さんは予想以上に支持率が高かった。こちらは最初から折り込んでいたが。極端にしんどいという感情はなかった。「厳しい戦い」と言うのは、選挙活動のイロハのイだ。

弁護人 供述によると、投票日の電話での呼びかけで、案里さんに入れるように投票に行くように、とした。事実か。

被告 彼の認識は間違っていると思った。まったく呼び掛けていない。なぜなら投票当日だから。後援会ですと伝えて、投票確認をしただけ。投票確認はごく一般に行われている。では3区だけなぜ行ったのか。この日早朝から豪雨が降っていた。大雨警報が出ていた。調べてもらえれば分かる。その思いも加わって後援会事務所が確認を取った。

弁護人 7月3日に10万円を手渡し、7月31日に38万3490円を振り込み、8月1日に10万円を振り込んだ。これは事実か。

被告 はい。

弁護人 報酬額は誰が決めたのか。

被告 経緯の印象は残っていない。分析すると、公示近くでバタバタしていた。忙しかったというのが一つ。

(愛知県稲沢市議の)野々部(尚昭)さんが元石川県議を連れてきたため、待遇交渉はお任せしていた。50万円にしようというのは、野々部さんから私に提案があった。異存ないと答えたのではないかと。はっきり記憶していない。

弁護人 決めていないとは言わないということか。

被告 私が積極的にそうしようとは言ってない。野々部さんの提案をふんふんと受け入れた。

弁護人 7月末の支払いは会計担当者に被告が40万円と指示し、8月1日も会計担当者に指示したと記録にある。これは認めるか。

被告 はい。

弁護人 元石川県議への支払いは運動員買収と事実を認めると。今はどう思うか。

被告 法定、所定の手続きを経て支払うべきだった。そこまで考えが至らず、その点は反省している。
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