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【参院選買収事件】詳報・広島市議13人説明会<1>石橋竜史・伊藤昭善・今田良治の3市議

2021/3/30 1:34

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、広島市議会は3月29日、元法相の河井克行被告(58)=衆院広島3区=から現金を受け取ったと認めた市議13人に、公開の場で経緯などを聞いた。大規模買収事件で、市議会が当事者の話を聞くのは初めて。全員が現金の受け取りをあらためて認め、ほとんどが陳謝する一方、議員辞職を表明した市議はいなかった。

 石橋竜史広島市議(49)=自民党保守クラブ、広島市安佐南区

 冒頭、少し時間をちょうだいしたい。先の参院選の件で大変お騒がせし、政治への信頼を著しく失墜させてしまったことを、市民の皆さまに対して深く深く心よりおわび申し上げます。先人が築いた広島市議会という歴史、名誉、その功績をけがしてしまった。たくさんの市議が参集されているが、同僚の皆さんにも疑いの目がかけられたかと存じる。同僚議員の皆さんに対して、巻き込んでしまった市長をはじめとする行政職員、関係各位に対して、深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

 現金授受の経緯を説明する。統一地方選の投開票日翌日の2019年4月8日、河井克行被告と秘書が私の自宅を訪れた。私は選挙の際に事務所を出さないので、自宅が事務所代わり。選挙翌日なので私は不在だった。私の当選に際してあいさつしたいとのことだった。数日後、克行被告の秘書からたびたび、頻繁に「当選に際してあいさつしたので会えないか」との連絡が入り始めた。

 これまでの報道の通り、克行被告の事務所に行くのは季節のあいさつぐらい。(市議初当選から)10年間、今日まで、克行被告の携帯電話にこちらから連絡したこともない。私は自民党員ではなく、籍もない。平素から密な関係もない。克行被告の事務所に呼ばれるのはそういう機会しかない。

 私はかたくなに「結構です」「当選のあいさつだけは電話で承ります」「事務所には行きません」と断り続けた。私とアポイントを取るまで秘書からの連絡は続いた。うろ覚えだが、1カ月後ぐらいに私と秘書の間でけんかになった。私から「本当に迷惑だから連絡するのをやめてください」と言わせていただいた。

 後日、克行被告から直接連絡があった。「どうしてもあいさつしたいから、事務所に来てくれないか」と言われるので、やむなく事務所に伺ったのが19年の5月26日になる。夕方に安佐南区安東の克行被告の事務所に伺った。15分から20分待って克行被告が到着し、事務所の鍵を開けて応接室に通された。開口一番「竜史さん、当選おめでとう」と封筒を差し出された。私は「やはりか」となり、精いっぱい拒んだ。

 表現は不適切だが、私の内ポケットにねじ込まれるような形となった。「当選おめでとう。これを取っときなさい」。私が拒むと「2人だけの秘密だからいいから」。私はすぐに取り出して、「本当に勘弁してください」「結構って言ってるじゃないですか」と拒絶したが、「これからも頑張ってね。じゃあ」という形で克行被告はきびすを返し、私は帰宅を促された。数十秒といわないが、ほんのわずかの間だった。
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